全国の持ち家率は80%…3000万円のローンを活用
——持ち家か賃貸か
住宅について永遠の議論されるだろう、この問題。最近は「賃貸派が増えている」などと聞くことも多いですが、実際はどうなのでしょうか?
総務省『家計調査』で、過去10年(2011~2020年)の持ち家率の推移を見ていくと、2011年70.7%から2020年80.1%と、この10年で10ポイントほど上昇しています。
■全国の「持ち家率」の推移
2020年 80.1%
2019年 79.8%
2018年 78.3%
2017年 79.5%
2016年 76.9%
2015年 76.2%
2014年 75.5%
2013年 76.5%
2012年 73.1%
2011年 70.7%
出所:総務省『家計調査』
また都道府県ごとに見ていくと、最も持ち家率が高いのは「富山県」で94.7%。「滋賀県」「三重県」「兵庫県」「秋田県」と続きますが、上位3県は持ち家率が9割を超えています。一方で持ち家率が最も低いのは「沖縄県」で37.7%。「福岡県」53.0%、「岡山県」58.2%、「大分県」58.3%、「岩手県」61.4%と続きます。
あくまでも家計調査の結果のみで、地域や年齢などによって差はあるでしょうが、いまのところ持ち家志向のほうが強いといえそうです。
人生の三大出費に数えらえれる「住宅の購入」。その金額は大きく、キャッシュで一括払いという人は稀で、多くが住宅ローンを駆使することになるでしょう。
国土交通省『令和元年度住宅市場動向調査』によると、新築注文住宅の場合、平均購入資金(住宅+土地)は4615万円で、そのうちローンは3361万円、平均返済期間は33.8年。新築分譲一戸建ての場合は、平均購入資金は3851万円で、そのうちローンは2830万円、平均返済期間は32.7年。新築分譲マンションの場合は、平均購入資金は4457万円で、そのうちローンは2702万円、平均返済期間は31.5年。形態は違えど、住宅の購入の際には、3000万円前後の住宅ローンを利用し、30年近くかけて完済しています。
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