頑張っても評価が伴わず、悩んでいる人は少なくありません。しかし、人材の評価は仕事の実績だけでは決まりません。日頃の行動や態度、話し方や言葉の癖までも大きく影響するのです。キャリアアップを目指す人に身につけてほしい、コミュニケーションスキル、対人スキルを解説します。※本記事は、『ハケンで終わる人、正社員になれる人』(かざひの文庫)より抜粋・再編集したものです。

「報告、連絡、相談」が、あなた自身の身を守る

「報・連・相(ホウレンソウ)」と聞いて、すぐにどんな意味かわかりますか?

 

「報告、連絡、相談」ですね。

 

「報・連・相」は意識して行うことが大切です。なぜなら自分の身を守るからです。

 

なにか大きなミスをしてしまったときや、突発的に大きな問題が起きてしまったとき、すぐに上司に報告をしておけば、それ以上のミスにならないように食い止めることができます。

 

おそらく管理側は、ミスしたことについて、さほど怒ったりはしないと思います。それよりも、起きてしまったミスをどう解決するか、今後同じことをしないためにどうするか、ということに意識が向くからです。

 

これがなんの相談も進捗の連絡もせず、もう自分の手に負えない状況になってから報告されても、管理側もお手上げになってしまいます。

 

ミスをしないことが一番ですが、人間ですからミスのひとつやふたつ、必ずあります。そんなときこそ、怒られたら嫌だな、と思うよりもまず「報・連・相」を徹底して、自分の身を守りましょう。

派遣先の従業員や上司、どの程度親しくするべきか?

派遣先の社員とはどれくらいの距離感を持っていたほうがいいのでしょうか。

 

筆者は派遣時代から仲良くなり、いまでも付き合いがある社員は何人もいます。たまたまそうだったのかもしれませんが、比較的どの会社もフレンドリーに付き合える人が多かったような気がします。

 

気が合う人同士であれば、プライベートで仲良くなって食事に行くのも特に問題ないと思います。上司との距離感もほどほどに取って、仲良くするのはありです。場合によっては正社員に推薦してくれることもありますから。

 

ただし、正社員になりたいからといって、誰彼構わず、打算的に近づくのはお勧めしません。最終的には人事部が入って、正社員にするかどうかを決定していくので、あまり意味がありません。

 

LINEの交換も特に問題ないでしょう。最近はLINEで勤怠の連絡をすることも増え、皆さん、電話番号より気軽に交換しているようです。LINEは電話と違って、もし苦手な相手から連絡がきても、無視できますから便利ですしね。

 

社員と仲良くなって損はすることはありませんが、仕事を介しての付き合いにはなりますので、親しき中にも礼儀ありを意識したほうがいいとは思います。

 

 

元木 さき

GCDFキャリアカウンセラー

 

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ハケンで終わる人、正社員になれる人

ハケンで終わる人、正社員になれる人

元木 さき

かざひの文庫

この本はサクセスストーリーではなく、誰でも実践できる、正社員に近づくための、マニュアル本です。派遣先から、「この人に正社員になってほしい!」と思われるには、ちょっとしたコツがあります。そのコツを知っているのと知…

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