新型コロナ感染拡大の影響から減収ながら3社の通期営業利益は予想を上回る
■自動車大手3社の2020年度の連結売上高は、新型コロナの感染拡大による需要減などからともに減収となりました。ただ連結営業利益は米国、中国での販売回復などから3社とも会社予想を上回り、ホンダは営業増益、トヨタ自動車は減益ながら約2.2兆円と高水準となりました。またトヨタは2021年度の見通しも国内外の自動車メーカーが半導体調達懸念などから慎重な見方が多い中、営業増益見通しです。
■トヨタグループの主要8社の2020年度の連結決算は、新型コロナの影響などを受けて8社が減収となりましたが、コスト削減や中国での販売回復などを受けて5社が営業増益となりました。2021年度はトヨタの生産拡大や単価が高い車種向けなどが収益をけん引して7社が営業増益の見通しです。
※個別銘柄に言及していますが、当該銘柄を推奨するものではありません。
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『予想を上回った自動車業界の2020年度業績』を参照)。
(2021年5月19日)
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