医者になるのであれば、ぜひとも直してもらいたい
周りには、「これは僕の生きがいだから」と言っています。すべて医者になるための勉強でもあり、そんなこととは無関係な人間教育の話でもあります。しかし、そこから叩き直さないと、勉強が短期間で身につくことは大変に難しいのです。
しかも、そうした努力の果てに、その子が自我を芽生えさせた結果、「医者にはならない」という選択肢だってあり得るわけです。営業的には決してプラスになる話ではなく、私はやはり、経営者としては失格なのかもしれません。
しかし、一人の教育者として、どうしてもそこを避けては通れません。しかも、その部分は、医者でなくても必要な部分ですが、医者になるのであれば、ぜひとも直してもらいたいところでもあるわけです。萎縮した医者、いい加減な医者、チャランポランな医者、コンプレックスの塊のような医者、拝金主義の医者……。そんな医者になどなってほしくないのです。
最初は、勉強の効果を上げるために、学ぶ姿勢を身につけさせることが必要と思って始めたことですが、最近はそうした面だけではなく、つまりは医学部に合格して、国家試験に受かるというだけでなく、立派な医者になってもらうための人間修行の一端をここで始めているという意識が強くなっています。
しつこいようですが、医者という仕事にしっかりコミットできる人間だけに、医者になってもらいたいのです。患者さんと人間的に接し、強さから出てくる愛情を注げる医者になってほしいのです。
長澤 潔志
医学部専門予備校・TMPS医学館代表取締役
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■親が「総額3,000万円」を子・孫の口座にこっそり貯金…家族も知らないのに「税務署」には“バレる”ワケ【税理士が解説】
■恐ろしい…銀行が「100万円を定期預金しませんか」と言うワケ
■47都道府県「NHK受信料不払いランキング」東京・大阪・沖縄がワーストを爆走