コロナワクチン…既接種は全人口の1.5%
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フィリピンでのCOVIDの状況について、最新情報をお伝えします。これまでに約350万回分のワクチンが到着し、少なくとも170万回分のワクチンが既に投与されました。1億1千万人の人口を想定すると、フィリピンの全人口の約1.5%がワクチンを接種したことになります。約150万人が1回目の接種を受け、約20万人が2回目の接種を受けています。
資金調達については、世界銀行、アジア開発銀行などから700億ペソを調達し、自己資金を含めてワクチン調達に必要な約820億ペソの資金手当はできています。
中国「SINOVAC」から少なくとも2,500万回分、「ASTRA ZENECA」から1,700万回分、「MODERNA」から約2,000万回分、「ノババックス」から約2,000万本、ロシア「ゲマレイア」から約2,000万本、そして「ジョンソン・アンド・ジョンソン」から約1,000万本など、1億1300万回分のワクチンを世界中から調達します。
政府は7,000万人にワクチンを接種することを目標としていますので、2回分のワクチンで1億4,000万人分が目標数値です。
今年の第1四半期から第2四半期にかけて、政府は医療従事者、高齢者、合併症のある人を優先して投与しています。投与量では、フィリピンは190カ国中40番目、アジアでは47カ国中15番目に位置しています。
今はワクチン投与のスピードが株式市場と連動してきています。株式市場は通常今後6ヵ月から1年の間に起こることを織り込んでいきますので、全員がワクチン接種するのを市場が待つことはないと考えられます。見通しとしては、第3四半期から本格的な株価のリバウンド上昇が期待できるのではないと考えています。以上のことからポジションを取るには良い時期だと思います。
コロナワクチン接種進まず…そこで注目すべき銘柄は?
市場の見通しについては、現在、ネガティブなニュースが多くなっていることから、引き続き国内市場の低迷が予想されます。
第1四半期のGDP成長率は来週発表される予定ですが、これまでのところ、コンセンサス予想では3.3%の縮小です。5月3日に発表された製造業PMIは49で、昨年10月以来の低水準となっています。これは、フィリピンの経済状況が未だ悪く、企業の業績見通しもまだ悪いことを示しています。そのため、株価総合指数は6,200のサポートレベルではないでしょうか。このあとの主要経済指標として、インフレ率の発表があります。
このような大規模なワクチン投与待ちで、経済、マーケットの本格的なリバンド前の状況での投資先の一つとしては、銀行セクターが挙げられます。景気が安定的に回復する兆しが見えれば、銀行のような景気循環型の銘柄に買いが集まると考えられます。フィリピンのトップ3銀行「BDO」「メトロバンク」「BPI」などが考えられます。
DX関連でインフラ銘柄の本丸通信事業者「PLDH」「グローブテレコム」などは、6~7%の高配当も狙える高配当優良銘柄です。昨年上場したブロードバンド専門会社「コンバージ」も長期的な成長が狙える銘柄ではないでしょうか。繰り返しになりますが、通信事業者はパンデミック最中でも堅調な収益を上げていますし、フィリピンではブロードバンドの普及が日本などと比べて極めて低いレベルですから、大きな成長の可能性を秘めています。
最後に注目銘柄ですが、ABキャピタル証券のアナリストが算出している適正価格に比べて大きく割安になっている銘柄が、マイニング会社の「FPH」です。100%以上の割安感で、大きなアップサイドポテンシャルを持っていると考えられます。「FPH」は同じくマイニング会社の「FGEN」の67%を保有する親会社ですが、機関投資家が重視する流動生が低いため、「FGEN」に買いが集まっている状況です。どこかの時点で、投資家は「FPH」を「FGEN」の代替品として考慮するようになると思われます。
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