「グロース株」は、「成長性」が高い企業のこと
「グロース株(成長株)」とは、売上や利益の成長率が高く、その高い成長性を背景に、株価の大幅な値上がりが期待できる株式のことです。革新的なサービスによって新たな市場を創出し、市場シェアを拡大して売上を伸ばす企業が、グロース株に該当します。稼いだお金を投資に回し、赤字を膨らませながら売上を拡大している企業が多いのも特徴です。
なお、日本のグロース株では、大企業では「日本電産」や「ファーストリテイリング(ユニクロ)」、最近の企業では「メルカリ」や「マネーフォワード」などが該当します。一方、世界のグロース株では、米国の「GAFAM(Google、Amazon、Facebook、Apple、Microsoft)」が有名です。
また最近では、電気自動車の「テスラ」やオンライン会議システムの「Zoom」などが話題になりました。さらに中国では、eコマース企業の「アリババ」、WeChatの「テンセント」、検索エンジンの「百度(バイドゥ)」などもグロース株に該当します。
■グロース株投資のメリット
グロース株投資の最大のメリットは、「大幅な株価の上昇」が期待できることです。いったん上昇トレンドが継続すると、数倍~10倍以上の株価になることもあり、それぞれ次のように呼ばれます。
・株価2倍…「ダブルバガー」
・株価3倍…「トリプルバガー」
・株価10倍…「テンバガー」
テンバガーの例を紹介すると、【図表1】は、Amazonの株価チャートです。2011年の株価は184ドルでしたが、2021年には17倍の3,186ドルになり、10年間で約17倍になりました。

また、【図表2】は、テスラの株価チャートです。2019年末は88.60ドルでしたが、2021年1月8日には10倍の880ドルになり、たった1年でテンバガーを達成しました。

■グロース株投資のデメリット
一方、グロース株投資のデメリットは、配当がなかったり、配当が少なかったりする企業が多いことです。成長重視の企業は、利益が出ていても配当として還元するのではなく、Amazonのように売上を拡大するために配当を出さずに設備投資に回す企業もあります。また、そもそも赤字で配当を出せない企業も多く、テスラも2019年度までは赤字でした。
そして、グロース株投資で最も警戒すべき点は、「株価の大幅下落」です。グロース株は、かなり先の業績を見越して株価がついており、現在の業績からすると割高になっていることが多いため、何かのきっかけで株価が急落するケースがあります。
そのため、グロース株は上昇するときも下落するときも変化率が大きいことを認識しておく必要があります。
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