医学部受験専門予備校では、いろんなウラ話があります。推薦入試の問題を知っている生徒や、伝手がある講師など、医学部専門予備校・TMPS医学館代表取締役の長澤潔志氏が医学部受験に潜む闇について解説します。

「推薦が増えると、裏口入学が確実に増える」理由

しかし、それは一般入試の場合です。これが各種推薦となるとかなり怪しいと考えています。実際に経営者の姪だったり、甥だったり、明らかに力不足と思われる学生が何人も合格しています。

 

まともに一般入試で合格した学生たちに聞いても、「あんなに英語もできないのに、なんで入学できたのだろう」と思ったりする学生が何人もいたりするそうです。

 

聞いてみると、そういう学生はほとんど推薦なのです。どうやら、ほとんどの大学でその兆候があるようです。推薦枠には裏があります。ですから私は、推薦は信用していません。世の中の大半の大人たちは、一般入試の厳しさよりも別の基準があってもいいはずだと考えるのですが、これだけは知っておいてください。

 

推薦が増えると、裏口入学が確実に増えてきます。正直者が損をすることになるのです。私は一所懸命勉強している生徒を見ていると、推薦は大反対です。堂々と苦しんで勝利をつかみ取ってください。

 

一般入試では、お金で成績は買えない。合格も買えない。努力するしかないと、分かってください。

 

 

長澤 潔志

医学部専門予備校・TMPS医学館代表取締役

 

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本連載は、『医学部受験の闇とカネ』(幻冬舎MC)より一部を抜粋したものです。なお本記事で紹介している内容は、著者の体験をもとに執筆しております。万一、本連載の記載内容により不測の事故等が生じた場合、著者、出版社はその責を負いかねますことをご了承ください。

医学部受験の闇とカネ

医学部受験の闇とカネ

長澤 潔志

幻冬舎メディアコンサルティング

講師歴30年の医学部専門予備校代表の長澤潔志氏が、実体験をもとに、合格率を偽って、「授業料を挙げる予備校」、「コネとカネがなければ合格できない推薦枠を設ける大学」、「指導力不足で受験生を浪人に導く高校」など、さま…

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