日々発表される統計や調査の結果を読み解けば、経済、健康、教育など、さまざまな一面がみえてきます。今回、焦点をあてていくのは「不動産」。日本、そして世界の国々の住宅価格について見ていきます。

世界の主要国で「住宅価格上昇率」が高いのは?

国内の不動産の状況について見てきましたが、投資家のなかには世界に目を向けている人も珍しくないでしょう。そこで世界の住宅価格上昇率について見ていきます。

 

OECDによる『世界主要国の住宅価格上昇率(住宅の不動産価格指数の対前年伸び率)』を見ていくと、調査対象41ヵ国中、最も上昇率が高かったのが東欧の「ハンガリー」で14.76%。続いて「ルクセンブルク」で10.19%。「ポルトガル」9.63%、「チェコ」9.15%、「スロバキア」9.13%と続きます。

 

ハンガリー・ブタペスト/PIXTA
ハンガリー・ブタペスト/PIXTA

 

先進主要国の中で最も上昇率が高かったのが全体14位の「ドイツ」で6.22%。20位「米国」5.09%と続きます。ちなみに日本は41ヵ国中34位で上昇率1.60%でした。

 

また世界銀行による『不動産登記の容易性*』について見ていくと、ポイントが最も高かったのが「カタール」で96.25ポイント。第2位が「ニュージーランド」で94.59ポイント。「ルワンダ」「リトアニア」「ジョージア」と続きます。ここで日本は43位で75.60ポイント。『登記の手続きにかかる日数』は、日本では2週間程度なのに対し、1位の「カタール」と5位の「ジョージア」はわずか1日。このあたりもランキングに影響をあたえているようです。

 

*世界銀行・IFC『Ease of doing business index』より

 

ちなみに住宅価格上昇率1位の「ハンガリー」は、土地・建物の完全所有権が外国人にも認められている国。中古集合住宅が主流で、慢性的な住宅不足から不動産価格は上がりやすい、という事情があります。数値からでは分からない事情がそれぞれの国にはありますので、投資の際は、十分すぎるほどの準備が必要です。

 

 

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