「夢」を持つことで、強運への道が拓かれる
■「どこに向かって歩くのか」を決める
「夢」を持つことは「強運」に欠かせません。ここでの夢とは、私たちが歩くときの「目的地」のようなものです。たとえば、朝、仕事へ行くために「駅」に行く、夜、仕事から戻るために「家」に帰る、あるいは買い物のために「スーパー」へ行くなどです。
歩くプロセスが目的の散歩であってもそうです。散歩にも「目的地」があります。思いのままプラプラ歩いたとしても、最終的には必ず「家」に戻るでしょう。
このように、人が歩くときには必ず「目的地」があります。もし、人が全く「目的地」なく、最終的に「家」に戻るつもりもなければ、途中で「一体私はどこへ行きたくて歩いているのだろう」と思って、きっと歩くことをやめてしまうでしょう。
この点が「強運」へ向かって歩く場合も同じです。「強運」になるには、「目的」―何のために「強み」を活かすのか、または、何ができたら自分は「強運」だと確信できるのか―が明確でなければなりません。
そしてその「目的地」へ向かって強みを活かしながら歩いていくことが、「強運」への道なのです。
強運で超一流の人はみんな「夢」を持っている
ここで、先人の例を見てみましょう。やはり、運が強かった人たちはみな、「夢」を持つことから、強運への道を歩き始めたことがわかります。
たとえば、松下幸之助さんは、「日本中の母親を家事から解放してあげたい……」、そんな思いからパナソニック(旧・松下電器産業)を興しました。これが強運になるための「夢」です。
最初は身近な母親への思いでしたが、やがて日本中の母親への思いへと広がっていきました。そして、何十年もかけて壮大な夢を実現していったのです。
ソニーの創業者の一人である盛田昭夫さんの「夢」は何だったでしょうか? 有名なエピソードとして、こんなことがあります。
まだソニーがトランジスタラジオしか作っていなかった頃、その商品をアメリカに持っていくと、「OEM(オーイーエム)だったら売ってあげます」という返事だったそうです。
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