小さな自信が自己肯定感に結びついていく
子どもは小学校に入る前から、成績表がなくとも、自分で周囲の子どもたちに順位を付けています。小学校に入るとそれが明確に成績表という形で顕在化(けんざいか)するため、それをみて自分の位置を再確認します。
成績の良い子は、次の成績で自分より成績の悪い子に抜かれると、とても悔しい気持ちになります。成績が悪い子は、そんなものだろうと感じ、次の成績が悪くても、それを受け入れてしまいます。
つまり、成績の良い子は、努力することが日常となり、良い成績を維持し続けます。これは、兄弟でも、お兄ちゃんは成績が良いけど、弟は全然ダメだったりするケースに当てはまります。お兄ちゃんのようにはできないと思ってしまった時点で、自分の位置を決めてしまい、努力すら怠(おこた)ってしまうのです。
もちろん、ものすごい努力でそれを克服したというケースはあり、後からの努力を否定するつもりはありません。しかし、現実的には、小学校の時に優秀だった子は、大学、社会人になってからも活躍している人が多いのが現実なのです。
その背景には、自己肯定感が大きく関係してきます。勉強とは直接関係がないものでも、他人より優れていて、しかも、褒められた経験がある人は、自己肯定感が強くなります。その自信を勉強にぶつけることで、良い成績を取ることができるのです。小さい頃から“褒める”という行為がいかに大切なことであるのかを考えてみてください。
子どものうちに付いた順位が、自分自身の位置付けとして捉(とら)えてしまいます。成績の良い子は自己肯定感が強くなり、高いモチベーションを生み出します。つまり、最初の一歩がいかに重要かということです。
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