1位の東京歯科大学は慶應義塾大学と合併予定
2021年3月16日、第115回医師国家試験合格発表とともに、第114回の歯科医師国家試験の合格発表もあった。
医師国家試験同様、コロナ禍に突入した2020年3月16日から1年が経過し、相変わらずコロナの中にいる状況での試験と合格発表となった。
総出願者数は3,852人(新卒者2,103人)、総受験者数は3,284人(新卒者2,103人)、総合格者数は2,123人(新卒者1,687人)だった。全体の合格率は64.6%(新卒者80.2%)。合格率を昨年と比較すると、全体の合格率で1.0%下降(昨年65.6%)。新卒者では0.9%上昇した(昨年79.3%)。
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各大学のデータを見ていきたい。
今年の総合合格率1位は、昨年に引き続き、私学の雄、東京歯科大学が総合格率94.2%(新卒者95.5%)だった。昨年の歯科医師国家試験の記事でも触れたとおり、東京歯科大学は2023年4月に慶應義塾大学との合併が予定されている。ますます難関化が進み、歯科医師国家試験の合格率でも更なる上昇が期待できそうだ。
2位は北海道大学(昨年3位)で総合格率87.5%(新卒者92.2%)だった。3位は日本歯科大学新潟生命歯学部(日本歯科大学新潟歯学部を含む)で総合格率84.6%(新卒者90.0%)と前回の16位から大きく躍進している。
新卒者の合格率が90%以上だったのは、この3校と、総合合格率14位の松本歯科大学が95.4%、総合合格率18位の大阪歯科大学が92.0%と健闘した。
残念なのは、国立大学では、1位の北海道大学以外に新卒者合格率90%を超えた大学がなかったことだ。
総合合格率4位(昨年2位)は東京医科歯科大学(総合合格率82.3%/新卒者合格率83.1%)。5位は昭和大学(総合合格率82.2%/新卒者合格率88.0%)で昨年の10位から順位を上げた。
総合合格率が5割を切ったのは、27位の鶴見大学45.1%(新卒者合格率51.8%)、28位の奥羽大学(東北歯科大学を含む)40.5%(新卒者合格率67.3%)、29位の福岡歯科大学36.1%(新卒者合格率56.6%)という結果となった。