たとえ新入社員であっても、そこにいるだけで賃金や責任が発生します。それだけに周囲の目もシビアだといえます。評価を勝ち取るために、まずは基本の心得から学んでいきましょう。著名な経営コンサルタントの平野敦士カール氏が、豊富なイラストを用いて評価を得るポイントを解説します。※本記事は、『入社1年目でマスターしないと恥をかく 仕事の基本見るだけノート』(宝島社)より抜粋・再編集したものです。

ミスを隠してはダメ!すぐに上司や先輩に報告を

起きてしまったことは仕方のないこと。重要なのは、その後の対応です。ミスに気づいたときの初動で、被害は変わります。

 

どんなに有能でも、人間であればミスはします。ましてや仕事に慣れていない新入社員なら、なおさらミスはつきものです。もちろん、緊張感を持って正確に取り組むのは仕事の基本的な姿勢です。それでもミスをしてしまったら、すぐに上司や先輩に報告することが大事です。ミスをしてしまったことより、ミスをリカバリーすることのほうが重要だからです。

 

黙っていたり、隠したり、自己判断で対処したりすると、小さなミスも大きなトラブルに発展しかねません。ミスしたときは、どんなミスをしたのか結論から話し、謝罪しましょう。その後は、上司や先輩の判断を仰ぎ、解決のためにすぐ行動しましょう。最後に、問題が解決したら、いつまでもクヨクヨしないこと。再発防止の方策を考えたら、心を切り替えることも大切です。

 

 ●ステップ1 :すぐに報告+謝罪 

 

ミスに気づいた時点ですぐに報告しましょう。ミスした理由や経緯よりも、どんなミスをしたのかを伝え、謝罪することがポイントです。

 

 

 ●ステップ2 :上司の判断を仰ぐ 

 

そして、上司の判断を仰ぎます。勝手に対処するのはご法度ですが、自分なりの対処法を考えて、上司に判断してもらうのはアリです。

 

  

 ●ステップ3:再発防止策を考える 

 

ミスの原因や、どうすれば防ぐことができたかを考え、対処法を付箋などでリマインドしましょう。

 

 

(本文イラスト:本村 誠)

 

●ミスをしたときの悪い例 

 

ミスをしたときにやってはいけないこと、それは以下の通りです。「黙る」「言い訳」「謝らない」「自己判断で対処する」「ミスのなすりつけ」「同じミスを繰り返す」。このようなことをすると、あなたの印象が悪くなるので、注意しましょう。

 

◆ひとことアドバイス◆大切なのは謙虚さ

ミスをしたときの禁句は「だって」「でも」「しかし」。どんな事情でも、謙虚にミスをしたことを認めて、誠実に謝罪をするのが社会人のマナーです。反省の態度がない人は、同じミスをしがちです。

 

◆One Point◆取引先での謝罪

謝罪の場では、上司の謝罪の言葉に続いて、丁寧にお詫びをします。その際に叱責を受けても言い訳や反論をしてはいけません。取引先を出たら、上司に迷惑をかけたことを謝罪しましょう。

 

 

平野敦士カール

カール経営塾 塾長

株式会社ネットストラテジー 代表取締役社長

社団法人プラットフォーム戦略協会 代表理事

 

 

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