1. 先週の市場動向
先週の市場の振り返り
<株式>
主要株式市場はまちまちとなりました。米国株式市場は、バイデン米大統領が4月末までに2億回のワクチン接種を目指すとしたことから、ワクチン接種進展による経済活動正常化期待が高まったことや、長期金利の上昇が一服したことも好感されNYダウは終値で最高値を更新しました。週間ではNYダウは1.36%上昇しました。日本株式市場は、米国での追加景気対策などによる景気の早期回復期待や米国株の上昇などは好感されました。一方で引き続き日銀の金融政策決定会合でのETF買い入れをTOPIX連動型のみにするとの変更を受けて日経平均株価の構成比率が高い銘柄が下落しました。週間では2.07%下落しました。欧州株式市場は、ユーロ圏3月の総合PMIなど良好な経済指標などを好感して独DAX指数は0.88%上昇しました。英FTSE100指数は0.48%上昇しました。中国株式市場は、新疆ウイグル自治区の人権問題や世界的な新型コロナ感染の再拡大などが警戒されて、香港ハンセン指数は2.26%下落しました。上海総合指数は0.40%上昇しました。
<リート>
グローバル・リートは、欧米での長期金利の低下などを好感して2.11%上昇しました。
<債券>
米国の債券市場は、2月の米耐久財受注額が市場予想を下回ったことや米国債への底堅い需要を示す5年物国債入札の結果などを受け、長期債利回りは週間で0.052%低下しました。日本、ドイツ、英国の10年国債利回りも低下しました。
<為替>
円相場は対米ドルでは、バイデン大統領のワクチン計画倍増コメントとそれを受けた米株高などによる米ドルの上昇から、0.64%の円安となりました。対ユーロでは0.31%の円高となりました。
<商品>
原油価格は、欧米のほか、新興国でもコロナ感染者数が増加し、原油需要減少懸念が強まったことなどから0.73%下落しました。
2. 先週のアジア・オセアニア株式・リート市場
3. 先週のメキシコペソ市場
4. 先週のブラジルレアル市場
5. 今週の主な注目材料
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『2021年3月22日~3月26日のマーケットの振り返り』を参照)。
(2021年3月29日)
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