何かと便利なコンタクトレンズですが、角膜上皮障害など、目の病気を患うリスクがあります。鈴木眼科グループの鈴木高佳氏が、新型コロナウイルスの感染リスクも交えながら、コンタクトレンズの注意点について解説していきます。

コンタクトレンズによるコロナ感染のリスク

眼瞼下垂

 

ハードコンタクトレンズを長年つけてきた人は、眼瞼下垂になりやすいことが分かっています。これは目を開けているときもまぶたがたるんだように下がり、視野が狭まったせいでものが見えにくくなる病態です。

 

目を見開こうと常に力を入れなければならないため肩凝りや頭痛を招きやすいほか、「いつも眠たそう」「急に老けたように見える」など外見のイメージにも大きな影響を与えます。治療法としては、まぶたを上げる筋肉の付着部を縫い合わせて強化・修復する手術や、眉とまぶたの間に人工素材や筋膜を通してまぶたを吊り上げる手術があります。

 

ドライアイ

 

ソフトコンタクトレンズを使っている場合は、ドライアイの発症や悪化に注意が必要です。ソフトコンタクトレンズは使用感が軽くて優しいのが長所ですが、軟らかい材質で角膜に密着するため、長時間つけたままにするとレンズ下で行われるべき涙液の交換がスムーズにできなくなります。

 

血管が通っていない角膜は酸素と老廃物の入れ替えを涙液に頼っているところが大きく、涙液をうまく交換できないと酸素不足になりやすいうえ、涙の層が不安定になることでドライアイを招いたり悪化させたりしやすくなるのです。

 

帰宅後や休日はできるだけソフトコンタクトレンズをつけずに目を休ませ、ドライアイ治療用の目薬による補湿や、特に秋から冬には空気が乾燥しますから、室内の湿度維持などにも気を配ることが回復につながります。

 

多焦点眼内レンズ手術でコンタクトレンズを使わなくても済むようになれば、これらのリスクは軽減や解消ができます。

 

細菌・ウイルスの感染リスクが減る

 

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が世界中でまだ猛威をふるう現在、自分自身や家族の健康を守るために細心の注意を払って生活している人が大半だと思います。

 

しかしコンタクトレンズはもちろんのこと、メガネの使用にも感染症にかかる危険性がついて回ります。このような時代だからこそ、身の回りからリスク因子をできるだけ排除して暮らしたいものです。

 

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メガネ・コンタクトレンズはもういらない!多焦点眼内レンズ入門

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鈴木 高佳

幻冬舎MC

鈴木眼科グループ代表の鈴木高佳氏が老眼・近視・乱視・白内障の悩みを老眼鏡なしで解決する多焦点眼内レンズについて解説します。

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