「人生100年時代」になりつつある今、老眼や白内障対策の重要性は以前とは比べられないほど高まりました。クリアな視界を手に入れるための手段は眼鏡やコンタクトなど様々ですが、鈴木眼科グループの鈴木高佳氏が専門家の視点で、それらを比較検討します。

老眼の症状が出てすぐに手術を受けるのが安上がり?

白内障は年齢とともに誰もが必ず発症します。そして白内障を完治させる方法は、今のところ手術を受けること以外には存在しません。

 

50歳代と60歳代を老眼との格闘に費やし、とうとうピント調節力が底を尽きた70歳で白内障手術を受けるなら、老眼が始まった時点で「老眼から生涯解放される白内障手術」=「多焦点眼内レンズ手術」を受けたほうが合理的かつ効率的ではないかというのが私の考えです。

 

現代の医学は老眼になってしまったヒトの水晶体よりもはるかに性能の良い多焦点眼内レンズを生み出しているのです。

 

では多焦点眼内レンズ手術によって老眼・近視・遠視・乱視から解放されると、その後の生活にはどのようなメリットが考えられるのでしょうか。

メガネ・コンタクトレンズの手間も費用も不要に

当然のことながら、メガネやコンタクトレンズの類いを使う必要がなくなります。例えば50歳で老眼を自覚し、眼科を受診して「メガネかコンタクトレンズで矯正が必要です」と言われたとしましょう。メガネショップへ行き、一度で目にぴったりの老眼鏡や遠近両用メガネ、遠近両用コンタクトレンズを作ることができたとしても、約3年後には老眼が進んで目に合わなくなります。

 

老眼は少なくとも70歳頃まで進行しますから、

 

(70歳-50歳)÷3年≒6.67

 

と、6~7回は作り替えが必要になります。

 

そのたびに検査を受け、自分のそのときの日常にふさわしい見え方を考えながら選び、新調したメガネやコンタクトレンズの使い心地をあれこれ気にしながら生活するのは煩わしくないでしょうか。しかも、70歳に入ると51~60%の人は進行した水晶体混濁(つまり進んだ白内障)になってきますから、メガネをかけても満足な見え方は得られなくなっているわけです。

 

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メガネ・コンタクトレンズはもういらない!多焦点眼内レンズ入門

メガネ・コンタクトレンズはもういらない!多焦点眼内レンズ入門

鈴木 高佳

幻冬舎MC

鈴木眼科グループ代表の鈴木高佳氏が老眼・近視・乱視・白内障の悩みを老眼鏡なしで解決する多焦点眼内レンズについて解説します。

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