日本人の多くが悩まされている老眼。本人が持っている目の特徴と組み合わさると適切な対処をしなければ、通常以上に老眼で苦しむことになります。そこで、鈴木眼科の鈴木高佳氏が、「近視・遠視・乱視・正視」の4パターンの老眼対処法を紹介します。
パターン4 老眼+乱視の人の見え方と進行過程
乱視は、角膜や水晶体のゆがみが原因となって起きる屈折異常です。
遠い近いとは関係なく、すべてものがゆがんだり、ぼやけたりして見えます。交通信号や電光掲示板の文字が見えにくいほど強い乱視の人は、以前から乱視(トーリック)用のメガネやコンタクトレンズを使ってきたことと思います。老眼になると乱視は、さらに矯正なしでは日常生活に支障をきたすことが多くなります。
また近視の目も、遠視の目も、そして正視の目も、乱視を伴っているケースは決して少なくありません。例えば「私の目は近視に乱視が入っている」「遠視で少し乱視ぎみだ」という人は多いのではないでしょうか。
そのような場合は先のパターン1~パターン3それぞれが抱える問題に加え、乱視によるゆがみやぼやけなどが伴うことになり、見えづらい状況にさらに拍車がかかることがほとんどです。
鈴木高佳
鈴木眼科グループ代表
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鈴木眼科グループ代表
神奈川県逗子市出身。栄光学園中学校・高等学校卒、1994年日本医科大学卒。日本医科大学付属第一病院にて麻酔科研修後、横浜市立大学医学部付属病院眼科に所属する。この間、同大学病院、函館の藤岡眼科病院、小田原の佐伯眼科クリニックへの勤務を通して白内障手術をはじめ眼科一般の経験を積む。
2002年より東京歯科大学市川総合病院眼科にて角膜疾患の診断・治療に携わる。また同年、日本国内での多焦点眼内レンズの厚生労働省治験を行った、東京歯科大学水道橋病院眼科のビッセン宮島弘子教授の助手として同眼科に勤務し、2006年3月まで、手術、診療、臨床研究に従事。同大学ではほかに、レーシックをはじめとする屈折矯正手術と日帰り白内障手術を専門に行う。
2006年国際親善総合病院眼科部長に就任。網膜硝子体疾患に対し手術および内科的治療(光線力学療法、抗血管内皮増殖因子硝子体注射療法など)を導入し、多数の患者の診断と治療を担当。
2010年4月、神奈川県横浜市のJR戸塚駅前に戸塚駅前鈴木眼科を開院。現在は同クリニックの理事長を務めるほか、同クリニックをはじめ県下に計4カ所のクリニックから成る鈴木眼科グループの代表を務める。
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