白内障手術を受けたい…医師なら「執刀医、病院」をどう選ぶか

白内障は誰しもかかる病気です。手術を受ける場合、患者として気になるのは「大切な目の手術を任せる医師・医療機関をどう選ぶか」ということでしょう。専門知識のない一般の患者が、「腕の立つ医師」や「質の高い医療」を選ぶには、どうすればよいのでしょうか。眼科医の筆者らが「見るべきポイント」を解説します。

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一般人が「優れた眼科医・医療機関」を見抜くコツ

白内障手術の成否をわけるポイントは、「医師の腕」「手術法」「眼内レンズ選択」の3つです。

 

一般の方が「医師の腕」などの医療の質を見極めるのは難しいのでは、と思う人もいるかもしれません。しかし最近は、病院のホームページなどでも情報を得やすくなっています。見るべきポイントを知って比較することができれば、ある程度、判断がつくと思います。

 

私たちが、優れた眼科医・医療機関を選択するのに有用と考える視点は、次のようなものです。

 

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執刀数、難しい手術の実績数から「医師の腕前」を判断

手術の成否に直接関係するのは、「執刀医の腕」の良し悪しです。医師の腕がどういうところで決まってくるかといえば、それは第一に、執刀数にかかっています。

 

白内障手術に限りませんが、外科手術というのは経験が多くなればなるほど、執刀する医師の技術は磨かれていきます。技術の高い医師のところへは自然と患者も多く集まるようになるので、さらに経験値が高まり、技術が上がっていくのです。

 

簡単といわれる白内障手術でも、十分な技術を身につけるには、多くの症例の実績、言いかえれば合併症に対処する経験を多く積むことが必要です。合併症の発症率は約1%なので、1万眼の手術を経験してもようやく100眼ということになります。

 

たとえば手術中に、まれに後嚢破損といって眼内レンズを入れる嚢が破れる合併症が起こることがあります。そういう場合でも合併症への対処の経験豊富な医師や、そのような医師から指導を受けた医師であれば、瞬時に判断して問題が残らないように適切な処置を施すことができます。

 

また、本当に腕の立つ医師のところへは、技術のない医師では対応できないようなむずかしい症例も多く集まってきます。執刀数はある程度あるけれども、基本的な手術にしか対応できない医師もいますから、特に目の組織が弱くなっている人や、白内障の症状の進んだ人、近視や乱視が強い人などは、執刀数が多くかつ難易度の高い手術にも実績のある医師を選ぶことをお勧めします。

「合併症に対処できる医師」が最も安心

しかし、その際「白内障専門医」という基準があればよいのですが、そのような基準は存在しないため、自分で選ぶほかありません。「眼科専門医」制度はありますが、決して手術専門医ではないということは知っておいてほしいと思います。白内障手術の方法が確立していなかった昔は、100症例の手術を経験すれば一人前の医師といわれていました。

 

しかし近年は手術に求められるテクニックが昔より下がっており、難しい症例や合併症を100症例経験すれば安心、といわれることもあります。難しい症例も経験し、トラブルにも対処できる医師に出会うことが大切です。

 

「名人」「熟練」と呼ばれるようなベテラン医師のレベルになると、レーザーを使った施術よりも正確で早い手術が可能ですし、手術時だけでなく、術後の目の状態まで考えた質の高い治療が受けられます。

 

しかしその程度のレベルの医師は、日本にはそういません。そこで、そうした医師ひとりの技術に頼らず、安定した質の高い医療を提供するシステムを構築する必要があります。

 

私のクリニックでは、若い医師に対してベテランの医師から合併症についての指導を行っています。事前に手術の難易度ごとに分類し、チームで手術を行います。若い医師にはベテランの医師がつき添い、何かトラブルがあればベテランに交代できるため安心です。

 

ベテランの知識や眼内レンズのデータなども医師どうしで共有することができるため、合併症の対処の知識も豊富に身につけることができます。若い医師の手術実績と私の実績ではあまり差がないほどなのです。

 

合併症を起こさないのは大切なことですが、一定の割合で発症するのはある程度しかたのないことです。であれば、合併症が起こったときにどう対処するかを知っていることが大切なのです。

最新の手術機器があるのは、断然「民間クリニック」

白内障の検査や手術の技術は、日進月歩で進化しています。医師が最新の技術について積極的に学び、導入しているかどうかも治療の質に大きく関わってきます。

 

特に最近は白内障手術でも、単に濁りを取るだけでなく、より高い見え方の質が求められるようになっています。裸眼でよく見える目を実現するには、正確な度数あわせや屈折の調整が必要ですし、乱視が強い人はその矯正も不可欠です。

 

こうした度数あわせや乱視矯正などを支援するのが、白内障手術支援機器です。

 

現在国内で販売されているのは、術前に計測した角膜・結膜データをもとに生体認証を利用するVERIONTM(ヴェリオン)イメージガイドシステム(アルコン社)、ZEISS CALLISTO eye®(カリスト・アイ/カールツァイスメディテック社)、ORATM(オラ)システム(アルコン社)があります。

 

こうした支援機器を用いると、手術中の眼のモニターに、度数計算や乱視軸、矯正量などを反映したデジタルマーカーが映し出され、それに沿って手術を行うことで、精度の高い度数あわせや乱視矯正が可能になります。

 

実はこうした最新機器の導入は、大学病院や地域の総合病院などよりも、民間の先進的な眼科クリニックのほうが断然進んでいます。

 

日本人には「なんとなく大きな病院のほうが安心」という心理が働きがちですが、白内障手術の技術や設備については、それはあてはまらないことも多いので注意してほしいと思います。

 

 

市川 一夫

日本眼科学会認定専門医・認定指導医、医学博士

 

市川 慶

総合青山病院 眼科部長

 

 

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株式会社中京メディカル 代表取締役 日本眼科学会認定専門医・認定指導医
医学博士

1978年愛知医科大学医学部医学科卒業。83年、名古屋大学大学院医学研究科博士課程外科系眼科学修了。社会保険中京病院眼科医長、主任部長を経て現在眼科顧問。眼科医療の世界では一人の医師が行う白内障治療手術の平均が年間200~300眼程度とされる中で、今でも年間3,000眼以上を執刀し生涯執刀数は80,000眼を超える。

94年、中京病院を中核とするクリニックグループを支援する株式会社中京メディカルを設立し眼科専門医の指導育成にも尽力する。ライフワークともいえる色覚研究歴は42年。83年より白内障治療における色覚の補正に着目し、世界初の着色眼内レンズを開発して商品化する。

92年、米国ASCRS(American Society of Cataract and Refractive Surgery)のフィルムフェスティバルにて“Natural View IOL(NV-IOL)and chromatopsia”(着色眼内レンズ)の題名で1st prizeを獲得。92年から日本臨床眼科学会にて色覚インストラクションコースを担当。2020年から公益社団法人日本白内障屈折矯正手術学会の理事長に就任。現在色視力の測定装置を開発し、色視力の普及にも尽力している。

公益社団法人日本白内障屈折矯正手術学会(JSCRS)理事長/ヨーロッパ眼科学会(ESCRS)会員/アメリカ白内障屈折矯正手術学会(ASCRS)会員/アメリカアカデミー眼科学会(AAO)会員/日本産業・労働・交通眼科学会理事/日本眼科学会専門医制度認定指導医/日本臨床眼科学会専門別研究会「色覚異常」世話人/中京グループ会長/医療法人いさな会中京眼科視覚研究所所長/JCHO中京病院眼科顧問

著者紹介

総合青山病院 眼科部長 

2008年愛知医科大学医学部卒業。2008年4月より社会保険中京病院にて勤務を開始する。2010年より中京病院の眼科を担当。2013年7月からは岐阜赤十字病院眼科で診療・執刀を行う。2016年、Best of JSCRS(Cataract)受賞。2019年7月より総合青山病院にて眼科部長に就任。専門領域は白内障手術、眼形成。レーザー白内障手術、日帰り白内障手術執刀医として第一線で活躍している。

アメリカ白内障屈折矯正手術学会(ASCRS)、アメリカアカデミー眼科学会(AAO)、眼科手術学会、白内障学会、日本眼形成再建学会、日本涙道・涙液学会、眼感染症学会、日本眼内レンズ屈折手術学会、米国白内障屈折矯正手術学会に所属。水晶体研究会世話人。

著者紹介

連載「一生よく見える目」を手に入れる白内障手術

※本連載は、市川一夫氏・市川慶氏の共著『「一生よく見える目」を手に入れる白内障手術 改訂版』(幻冬舎MC)より一部を抜粋・再編集したものです。

「一生よく見える目」を手に入れる白内障手術 改訂版

「一生よく見える目」を手に入れる白内障手術 改訂版

市川 一夫

市川 慶

幻冬舎メディアコンサルティング

自分の目に合う白内障手術とは? 約8万眼の白内障手術を行ってきた日本トップクラスの白内障専門医が徹底解説! 「レンズは何を選べばいいの?」 「手術に失敗したらどうする?」 「レーザー手術がいいっていうけれど本…

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