ホームページではトップメッセージを必ずチェック
前回の続きです。銘柄を絞り込んだら、必ず、その企業ホームページもチェックしましょう。内容とともに「わかりにくくないか」「古くさくないか」「悪い意味で常識はずれではないか」など、第一印象も重視しましょう。
ホームページは、今やいわずと知れた企業の顔のひとつです。情報発信を行う場において手を抜いているようであれば、今後の成長を期待するのはむずかしいでしょう。トイレが汚い店はじきにつぶれるといったような話がありますが、一種それと似たような話です。
必ずチェックしてほしいのは、社長のトップメッセージです。ここでのチェック項目は、個人投資家へのメッセージ性が強く表れる部分。特に、「社長のポートレートがあるか」「社長の挨拶が、タイムリーに更新されているか」「主語が『私は』か」の3点です。
いずれもYESの企業は、社長が株価を上げることが会社の成長につながると考え、株主特に個人投資家を意識している企業です。
また、IRページも見てみましょう。株主優待のページはあるでしょうか? きれいに作っている会社もあれば、株主優待のページすらない会社もあります。選ぶなら、きれいに作っている会社、情報が新しい会社のほうがよいと思います。
新規上場株なら、フレッシュ感や勢いも大事です。これらのチェックポイントから、会社の「株価を上げたい」という意識、成長性が感じとれます。
株価意識が高い企業は株主還元に前向き
現在、株主還元に注目が集まりつつあります。リーマンショック以降に立ち直ってきた企業が、株価が上がってきた恩恵で配当を出すようになってきました。資金繰りのために内部留保する必要がありますから、配当を100%出す必要はありません。
しかし、利益が積み重なってくると、それを何に使うのかを株主はチェックします。自社株買いか、本業の設備投資か、それとも株主還元か。そうしたとき、株価意識の高い企業は、株主還元に前向きになる傾向があります。結果的に、株価も上がってくるのです。