今回は、自社の株価を上げようという意思を持つ企業の見分け方を見ていきます。※本連載は、「相場の福の神」として知られる藤本誠之氏の著書、『上がる優待株を買いなさい』(自由国民社)の中から一部を抜粋し、さらに一歩踏み込んだ「上がる優待株」の見つけ方を伝授します。

ホームページではトップメッセージを必ずチェック

前回の続きです。銘柄を絞り込んだら、必ず、その企業ホームページもチェックしましょう。内容とともに「わかりにくくないか」「古くさくないか」「悪い意味で常識はずれではないか」など、第一印象も重視しましょう。

 

 

ホームページは、今やいわずと知れた企業の顔のひとつです。情報発信を行う場において手を抜いているようであれば、今後の成長を期待するのはむずかしいでしょう。トイレが汚い店はじきにつぶれるといったような話がありますが、一種それと似たような話です。

 

必ずチェックしてほしいのは、社長のトップメッセージです。ここでのチェック項目は、個人投資家へのメッセージ性が強く表れる部分。特に、「社長のポートレートがあるか」「社長の挨拶が、タイムリーに更新されているか」「主語が『私は』か」の3点です。

 

いずれもYESの企業は、社長が株価を上げることが会社の成長につながると考え、株主特に個人投資家を意識している企業です。

 

また、IRページも見てみましょう。株主優待のページはあるでしょうか? きれいに作っている会社もあれば、株主優待のページすらない会社もあります。選ぶなら、きれいに作っている会社、情報が新しい会社のほうがよいと思います。

 

新規上場株なら、フレッシュ感や勢いも大事です。これらのチェックポイントから、会社の「株価を上げたい」という意識、成長性が感じとれます。

株価意識が高い企業は株主還元に前向き

現在、株主還元に注目が集まりつつあります。リーマンショック以降に立ち直ってきた企業が、株価が上がってきた恩恵で配当を出すようになってきました。資金繰りのために内部留保する必要がありますから、配当を100%出す必要はありません。

 

 

しかし、利益が積み重なってくると、それを何に使うのかを株主はチェックします。自社株買いか、本業の設備投資か、それとも株主還元か。そうしたとき、株価意識の高い企業は、株主還元に前向きになる傾向があります。結果的に、株価も上がってくるのです。

本連載は、2015年6月17日刊行の書籍『上がる優待株を買いなさい』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

上がる優待株を買いなさい

上がる優待株を買いなさい

藤本 誠之

自由国民社

「相場の福の神」が教える利益を出す優待投資の方法! 株主優待制度と企業のホンネを知り尽くした著者が、値上がり益とオトクな優待を両取りする方法を伝授。株主優待の基本から株主の目を引く優待例、情報収集法、上がる優待…

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