■1月の金融市場は、米ジョージア州上院選決選投票で民主党が勝利したことや、米バイデン新政権が発表した追加経済対策への期待感などを背景にリスク選好的な動きが継続しました。しかし、月末にかけて個人投資家を中心とした投機的な売買の影響により米国株式市場が調整に転じたことなどを受け、リスク回避的な姿勢が強まり、リスク性資産である社債やリート、株式市場では一部で資金流出が生じ、利回りおよび配当利回りはまちまちな動きとなりました。
■主要国の国債利回りは概ね上昇しました。米国では、民主党が大統領、上院、下院を占める「トリプルブルー」状態となったことを受け追加経済対策への期待が高まり、国債利回りは上昇しました。欧州や日本でも、米国債利回りの上昇に連られて国債利回りは上昇しましたが、新型コロナ感染拡大に対する警戒感などを背景に、上昇幅は小幅にとどまりました。
■新型コロナ感染拡大に対する懸念は依然燻っていますが、ワクチン普及や各国の積極的な金融財政政策による景気回復期待を背景に、高利回り資産やリスク性資産への資金流入が続くと予想されます。
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『主要な資産の利回り比較(2021年1月)』を参照)。
(2021年2月10日)
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