投資の世界にまだ足を踏み入れて間もない初心者のなかには、「リスクは危険なもの」と考えている人もいるでしょう。しかしマーケットで20年以上にわたって活躍している、現役ファンドマネージャーの小野塚二也氏は、「リスクのない世界(マーケットが変動しない世界)ではリターンをあげることは困難である」といいます。投資の世界におけるリスクの考え方と向き合い方を見ていきましょう。

 \1月20日(火)ライブ配信/
調査官は重加算税をかけたがる
相続税の「税務調査」の実態と対処方法

「絶対収益型」のファンドを選ぶ際の3つのポイント

絶対収益型のファンドとは文字通り、ベンチマークを特定の株価指数や資産を目標とせず、無リスク資産に対する超過収益をベンチマークとします。絶対収益型ファンドには主にヘッジファンドと呼ばれるタイプの私募投信が多く、次のように様々な種類のものがあります。

 

●イベントドリブン型(アクティビスト戦略など):ハイリスク・ハイリターン型が多い
●アービトラージ型(転換社債裁定取引など):ローリスク・ローリターン型が多い
●ディレクショナル型(株式ロングショートなど):ミドルリスク・ミドルリターン型が多い

 

また、ヘッジファンドも数多くあり、どのような絶対リターン型のファンドに投資すればよいのか難しいです。そこで、ファンドを選択する際のポイントとして、シャープレシオが参考になるわけですが、その他の次の3つのポイントを考えてみます。

 

①過去3年間のパフォーマンス
②前年の2月、3月、4月のパフォーマンス
③運用者のスタンス

 

①過去3年間のパフォーマンス

まず、絶対リターン型ファンドは1年を通じてマイナスの年があることは避けたいと考えます。そして、過去3年間のパフォーマンスで注目するポイントは2018年のパフォーマンスです。2018年、日経平均は年率でマイナス12%下落しています。

 

オルタナティブ型のファンドでもあるわけですから、このような年に少なくともプラスのパフォーマンスとなっているファンドでないと、高値警戒感の強い現在の市場環境のなかでは不安が高まるでしょう。

 

②前年の2月、3月、4月のパフォーマンス

株式市場が好調となったことから良好なパフォーマンスのファンドが多いと思いますが、注目すべきポイントは昨年の2月、3月、4月のパフォーマンスです。運用者の下落時に対する備えと対応がはっきりと出ている月になります。

 

たとえば2月、3月に大幅なドローダウンとなっても、V字回復に賭けていれば、年間のパフォーマンスはプラスとなったわけですが、結果次第の運用ということになりかねないため、ロングオンリーのファンドに投資していたのとなんら変わりないことになります。

 

絶対収益型という別のカテゴリーに投資しているわけですから、昨年の下落相場時にドローダウンをしているファンドには注意する必要があるでしょう。年次のシャープレシオだけ見ているとわかりにくいのですが、ポイントとなる月のパフォーマンスを見ることはとても重要です。

 

③運用者のスタンス

これは意外なポイントとして挙げておきたい点なのですが、運用者が自己資金を入れているか、いないかです。一般的な日本の公募投信ではほとんどないことですが、多くのヘッジファンドでは、顧客と同じファンドあるいは、同じ戦略で自己資金を運用しています。

 

やや違和感を覚える方もいると思いますが、日本の資産運用業者であれば当局の厳しい資格審査を通っていることから、恣意性の排除や弊害防止措置など講じていますので安心です。自己資金が入っているのですから、よりリスクに厳しく立ち向かうファンドになっていると考えられるからです。

 

■まとめ

以上の点から、リスクについてどうしてもイメージだけで考えがちですが、リスクを分解して考えていくと、リターンを獲得するために必要な要素であり、向き合い方も前向きに考える必要があることがわかると思います。翻ってリスクとは、投資に対する重要な道標になっていることがわかります。

 

 

【ヘッジファンドセミナーを随時開催】
表舞台に滅多に出ないヘッジファンドマネージャーの話が聞ける数少ないチャンス!
>>>募集中の無料セミナーを見る

カメハメハ倶楽部セミナー・イベント

 

【12/9開催】
「資産は借りて増やせ!」
3年間で延べ1,500社以上を担当した元銀行トップセールス社長が語る
“新規事業×融資活用”で資産を増やすレバレッジ経営戦略

 

【12/11開催】
企業オーナー・医療法人のための
事業と個人の安心を守る「グローバル資産戦略」
〜実例で学ぶ 経営資産の防衛と承継設計〜

 

【12/13-14開催】
不動産オーナーのための「法人化戦略」
賢いタックスプランニングで“キャッシュを最大化する”方法

 

 

上記寄稿レポートは、あくまで情報提供を目的としたものであり、投資その他の行為および行動を勧誘するものではありません。またオリオール・アセット・マネジメント(株)が信頼できると判断した情報をもとに作成したものですが、本レポートの内容および当該情報の正確性、完全性、信頼性等については、いかなる保証をするものではありません。本レポートに掲載されている発行体の有価証券、通貨、商品その他金融商品は、企業の活動内容、経済政策および世界情勢等の影響により、その価値が変動し、また価値を失う場合があります。よって本レポートは将来のいかなる結果をお約束するものではありません。本レポートに記載された内容は作成時点におけるものであり、予告なく変更される場合があります。本文およびデータの著作権を含む知的所有権はオリオール・アセット・マネジメント(株)に帰属し、オリオール・アセット・マネジメント(株)に無断で本レポートおよびその複製物を修正、加工、送信、配布することは禁じられています。

カインドネスシリーズを展開するハウスリンクホームの「資料請求」詳細はこちらです
川柳コンテストの詳細はコチラです アパート経営オンラインはこちらです。 富裕層のためのセミナー情報、詳細はこちらです 富裕層のための会員組織「カメハメハ倶楽部」の詳細はこちらです 不動産小口化商品の情報サイト「不動産小口化商品ナビ」はこちらです 特設サイト「社長・院長のためのDXナビ」はこちらです オリックス銀行が展開する不動産投資情報サイト「manabu不動産投資」はこちらです 一人でも多くの読者に学びの場を提供する情報サイト「話題の本.com」はこちらです THE GOLD ONLINEへの広告掲載について、詳細はこちらです

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録