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「絶対収益型」のファンドを選ぶ際の3つのポイント
絶対収益型のファンドとは文字通り、ベンチマークを特定の株価指数や資産を目標とせず、無リスク資産に対する超過収益をベンチマークとします。絶対収益型ファンドには主にヘッジファンドと呼ばれるタイプの私募投信が多く、次のように様々な種類のものがあります。
●イベントドリブン型(アクティビスト戦略など):ハイリスク・ハイリターン型が多い
●アービトラージ型(転換社債裁定取引など):ローリスク・ローリターン型が多い
●ディレクショナル型(株式ロングショートなど):ミドルリスク・ミドルリターン型が多い
また、ヘッジファンドも数多くあり、どのような絶対リターン型のファンドに投資すればよいのか難しいです。そこで、ファンドを選択する際のポイントとして、シャープレシオが参考になるわけですが、その他の次の3つのポイントを考えてみます。
①過去3年間のパフォーマンス
②前年の2月、3月、4月のパフォーマンス
③運用者のスタンス
①過去3年間のパフォーマンス
まず、絶対リターン型ファンドは1年を通じてマイナスの年があることは避けたいと考えます。そして、過去3年間のパフォーマンスで注目するポイントは2018年のパフォーマンスです。2018年、日経平均は年率でマイナス12%下落しています。
オルタナティブ型のファンドでもあるわけですから、このような年に少なくともプラスのパフォーマンスとなっているファンドでないと、高値警戒感の強い現在の市場環境のなかでは不安が高まるでしょう。
②前年の2月、3月、4月のパフォーマンス
株式市場が好調となったことから良好なパフォーマンスのファンドが多いと思いますが、注目すべきポイントは昨年の2月、3月、4月のパフォーマンスです。運用者の下落時に対する備えと対応がはっきりと出ている月になります。
たとえば2月、3月に大幅なドローダウンとなっても、V字回復に賭けていれば、年間のパフォーマンスはプラスとなったわけですが、結果次第の運用ということになりかねないため、ロングオンリーのファンドに投資していたのとなんら変わりないことになります。
絶対収益型という別のカテゴリーに投資しているわけですから、昨年の下落相場時にドローダウンをしているファンドには注意する必要があるでしょう。年次のシャープレシオだけ見ているとわかりにくいのですが、ポイントとなる月のパフォーマンスを見ることはとても重要です。
③運用者のスタンス
これは意外なポイントとして挙げておきたい点なのですが、運用者が自己資金を入れているか、いないかです。一般的な日本の公募投信ではほとんどないことですが、多くのヘッジファンドでは、顧客と同じファンドあるいは、同じ戦略で自己資金を運用しています。
やや違和感を覚える方もいると思いますが、日本の資産運用業者であれば当局の厳しい資格審査を通っていることから、恣意性の排除や弊害防止措置など講じていますので安心です。自己資金が入っているのですから、よりリスクに厳しく立ち向かうファンドになっていると考えられるからです。
■まとめ
以上の点から、リスクについてどうしてもイメージだけで考えがちですが、リスクを分解して考えていくと、リターンを獲得するために必要な要素であり、向き合い方も前向きに考える必要があることがわかると思います。翻ってリスクとは、投資に対する重要な道標になっていることがわかります。
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