これから結婚・子育て・マイホームの購入・老後を迎えようとする世代には将来のお金に対する不安が広がっています。資産形成の手段として「NISA」を始める人も多いですが、デメリットはないのでしょうか?

それはいい!と早速始めようとした方は、ちょっと待ってください。きちんと制度を理解しておかないと、トクをするどころか損をしてしまう可能性もあります。

 

知っておいていただきたい制度の概要は、簡単にまとめると次のとおりです。

 

・新規で購入した上場株式や株式投資信託等から生じる譲渡益、配当・分配金が非課税

・非課税期間は投資開始年を含めて最長5年間

・非課税枠は毎年120万円の元金まで

・投資できる期間は2014年から2023年の10年間

・日本に居住している20歳以上の人(口座を開設する年の1月1日時点)が利用できる

・NISA以外の口座における金融商品とは切り離して考えるので、損益通算ができない

・NISAで投資した商品を途中で売却しても、その分の非課税枠は復活しない

 

あまりNISAの予備知識のない方には、やや難しかったでしょうか。要点をまとめると、NISAでは、「債券への投資」「元金120万円を超える投資」は非課税にならず、「投資後10年以上経過した商品」については、自動的に課税口座に移されるということです。

次ページNISAって、やっておかないと損をするの?

本記事は2014年8月刊行の書籍『30歳から始める一生お金に困らない貯財術』(幻冬舎MC)より一部を抜粋したものです。最新の税制や制度とは異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

30歳からはじめる 一生お金に困らない蓄財術

30歳からはじめる 一生お金に困らない蓄財術

工藤 将太郎

幻冬舎メディアコンサルティング

社会保障制度の財源が危ぶまれ、賃金格差が広がる今の日本にあって、これから結婚・子育て・マイホームの購入・老後を迎えようとする世代には将来のお金に対する不安が広がっています。 将来のお金が不安な時、たいていの人は…

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