■新型コロナ感染者数推移は、米国でピークアウト、日本は高止まり、欧州は英国、ドイツでピークアウトもフランス、ポルトガルなどで感染拡大がみられ、変異種が拡大する可能性が指摘されるなど未だ予断を許しません。各国でワクチン接種が進んでおり、接種率3割と先行しているイスラエルの動向が注目されています。11都府県が緊急事態宣言下にある日本でも、早期のワクチン接種開始が望まれます。
■米国ではバイデン新政権が始動し、「パリ協定」への復帰など前政権の政策からの大幅転換が行われています。一方、対中政策は、追加関税については前政権より融和的とみられますがテクノロジーや軍事覇権、人権等ではより強硬的な姿勢で対峙する可能性があります。追加経済対策の先行きにも注視が必要です。
■中国は春節を迎えます。「双循環戦略」として国内(内需主導、特に消費主導の経済発展パターンへの移行)と国外(人的な交流や技術導入、貿易、投資)の循環による発展を進める中国ですが、足元で新型コロナの再流行がみられ、政府当局は警戒を強めています。豪州や他の国々では、感染動向や経済活動再開に差異がでてきており、各国金融政策のスタンスに変化が生じる模様です。
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(2021年1月26日)
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