多くの学校は対策を強化し、1月から対面授業を再開
対面授業を再開したボーディングスクールでは、「Mitigation(緩和)」「Test(検査)」「Tracing(追跡)」「Treatment(対応)」の4つの感染予防措置を実行しています。今回は、 「Testing(検査)」 「Tracing(追跡)」「
マサチューセッツ州にあるボーディングスクールでは、新年度開始以降、生徒、教職員、スタッフなどを含めたコミュニティメンバーの25%を毎週ランダムに選出し、新型コロナウイルス検査を実施しています。またその結果は、毎週コミュニティメンバー全員にオンラインで通知されます。
CDC(Centers for Disease Control and Prevention, 疾病対策予防センター)のガイドラインでは、濃厚接触者の定義を「発症2日前から患者が隔離されるまでの24時間の間に、感染者から6フィート(約1.83メートル)以内に少なくとも15分間いた個人」と定義しています。これには、マスクやフェイスシールドを付けているかは関係しません。
校内で実施されるランダムな検査は、コミュニティが本当に安全であるかを確認するためのものです。その検査で陽性者が確認された場合には、CDCのガイドラインに沿って直ちに濃厚接触者の追跡を開始し、対象者は自宅または学校内の隔離施設で14日間、オンライン授業を受けます。
Tracing(追跡)のために、これまでの伝統的な授業スケジュールに変更を加える学校もありました。ペンシルベニア州にある学校では、1週間に全科目(5~6科目)の学習にまんべんなく取り組む従来の方法から、1年間を7つの期間に分け、各期間あたり3科目の学習に集中する形に変更したのです。
履修科目に応じて参加メンバーが異なるボーディングスクールにおいて、異なるグループとの接触を最大限抑え、万が一陽性者が出た場合の濃厚接触者の追跡を容易にすることが期待されています。
陽性者が出た場合の「Treatment(対応)」については、規模にもよりますが、一般的にボーディンスクールは複数の看護師がフルタイムで勤務するヘルスセンターを校内に持ち、24時間体制の看護サービスが提供されます。
また各学校では地元の病院やUrgent Care Center(緊急医療センター)と連携し、症状に応じてすぐに必要な初期治療が受けられるように整備されているのです。
多くのボーディングスクールでは、新年度開始以降、自分達の経験によって得られた貴重な情報をもとに、何が上手くいったか、何を改善することができるのかを整理し、1月の対面授業再開に踏み切りました。
アメリカ国内の感染者数は増加傾向にあるものの、新年度以降一人の感染者も出していない学校については特に、その再開に自信をのぞかせます。
2020年12月中旬、アメリカで新型コロナウイルスワクチンの輸送が開始し、まずは医療従事者や高齢者が優先的に接種を受けることになりました。体制整備への遅れが指摘されているものの、ヘルスセンターの看護師やスポーツコーチなど、すでに1回目の接種を終えたボーディングスクールも出てきています。
今回、久しぶりに現地スタッフがアメリカ
一日も早く、この特別な環境を多くの生徒に還元できるよう、ボーディングスクールの挑戦はまだまだ続きます。
SAPIX YOZEMI GROUP 海外事業開発部長
Triple Alpha 副会長
髙宮信乃
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