資産運用のリスク管理に特に注意を払ってほしいのが、ミドル世代(45~64歳)です。この年代で運用戦略を誤ると、老後の生活にも大きな不安が残ります。しかし、ひたすらリスクを敬遠するだけでは成果は得られません。本記事では、ミドル世代に適した戦略を考察します。資産運用会社のアライアンス・バーンスタイン株式会社で運用戦略を行う後藤順一郎氏が解説します。

 

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つまり、ミドル世代で低リスク化しすぎて十分なリターンが得られなければ、大きな投資元本という強みを発揮できずに、保有資産が十分増えないまま定年退職を迎えてしまいます。これは、定年退職時に目標の資産額に到達しない「貯蓄不足リスク」が大きくなっていることを意味します。

 

「貯蓄不足リスク」を最小化するには、ここで過度に低リスク化しすぎず、相応に株式など高いリターンが得られる資産に配分すべきなのです。

 

アライアンス・バーンスタインでは、40歳くらいまでは株式とREIT(以下、株式等)のみのハイリスク・ハイリターン運用を行い、それ以降は株式等から徐々に債券にシフトしていくことを推奨しています。ちなみに、日本人の平均給与をベースに、「貯蓄不足リスク」、「長生きリスク」、「インフレ・リスク」を考慮して算出した65歳時点での資産配分は、株式等が65%、債券が35%となっています。

 

(※写真はイメージです/PIXTA)
(※写真はイメージです/PIXTA)

給与水準や福利厚生を加味し、適切な資産配分を

この資産配分は平均給与をベースにしており、すべての人にとって適切な資産配分ではないかもしれません。当然、人によって給与水準や福利厚生は異なります。

 

例えば、給与が高かったり、共働きの場合には、人的資本が大きくなりますから、金融資産でもっとリスクを取ることができます。一方、持ち株会に入っていればすでに株式を持っているため、老後資産では株式への配分比率は抑えたほうがよいでしょう。

 

このような詳しい情報も反映させることができれば、自分にピッタリの資産運用戦略を策定できるのです。ぜひトライしてみてください。

 

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後藤順一郎

 

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※本記事は「ニッキン投信情報」に掲載されたコラムを転載・再編集したものです。

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