3.4人に1人は「65歳以上」の高齢者
総務省によると、日本における65歳以上は、ざっと3617万人。総人口に占める割合は28.7%と、3.4人に1人は65歳以上という水準です。さらに年齢階級別にみていくと、以下の通り。日本人の6人に1人は80歳以上というレベルですから、改めて、どれだけ高齢化が進んでいるか、驚かされます。
75歳以上 1871万人(総人口の14.9%)
80歳以上 1160万人(総人口の9.2%)
85歳以上 618万人(総人口の4.9%)
90歳以上 312万人(総人口の2.5%)
総人口に占める高齢者人口の割合の推移をみると、1950年に4.9%だったのが、以降一貫して上昇。1985年に10%、2005年に20%を超えました。国立社会保障・人口問題研究所の推計によると、2025年には30.0%、2040年には35.3%、2065年には38.4%にまで上昇すると見込まれています。
日本の高齢者人口率は世界で最も高く、次いでイタリア(23.0%)、ポルトガル(22.4%)、フィンランド(22.1%)、ギリシャ(21.9%)と続きます。国際連合の推計を見ると、2065年、最も高齢者率が高くなると予測されているのは、国際連合の推計では、2065年、最も高齢者率が高くなると見込まれているのは、お隣の韓国で42.1%。世界一の座は2040年あたりに明け渡すと予測されていますが、増え続ける高齢者を社会がどのように支えるか、深刻な問題であり続けることは確実です。
日本人は、老後に対してどう考えているのか?
生きていれば誰もがいずれ高齢者になりますが、老後に対して、どのように考えているのでしょうか。
内閣府による「老後の生活設計と公的年金に関する世論調査」では、老後の生活設計についてたずねています。「何歳まで収入を伴う仕事をしたいか」の問いに対しては、「60歳前」が25.7%、「61~65歳」が30.7%、「66~70歳」が21.5%、「71歳以上」が16.1%と回答。
65歳までに退職したいとした人のその理由をたずねたところ、「定年退職の年齢だから」29.2%、「体力的・精神的に難しいから」が29.0%、「趣味やボランティアなど仕事以外のことに時間を使いたいから」が17.0%、「年金を受け取れる年齢になるから」が9.8%、「配偶者や子どもなどの収入があるから」が4.1%。「資産が十分にあるから」と回答したのは0.5%にとどまりました。
一方で66歳以上とした人に、その年齢まで働き続けたい理由をたずねたところ、「経済的にゆとりある生活を送りたいから」が28.9%、「働き続けないと生活費が足りないと思うから」が24.9%、「仕事をするのが好きだから」が16.9%、「社会との繋がりが欲しいから」が13.4%、「定年退職の年齢だから」と答えた者の割合が7.0%と続きます。やはり老後の不安感は強いようです。
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