人生最大の借金を「知識が乏しい人」に託す恐ろしさ
だからこそ、住宅ローンについての知識がどのくらいあるのかも、付き合う不動産業者を選ぶ際のポイントになります。住宅ローンの知識が乏しいか、あるいはまったくない業者とは、付き合わないほうがいいでしょう。
特に不動産というのは、とても高額な買い物となります。住宅購入というものは、ある意味で大きな借金を背負うことになるのです。そのときに、ローンについての知識がない担当者は不安です。
住宅ローンの知識が豊富な不動産業者は、かなりお得な助言により、保証料や金利を下げられる可能性があります。わずかな金利や、保証料等の違いによって、支払うべき総額(住宅ローンの支払額)は大きく変わります。土地と建物を含めた物件価格だけでなく、住宅ローン金利の支払いも実質的にかかわってくることを考えれば、住宅ローンに詳しい不動産業者と付き合うようにしたいものです。銀行は金利を収入源としている業者なので、銀行にすべてお任せでは自分にとってこの住宅ローンは本当に良いのか分かりませんから。
では、どのようにして不動産業者を選べばいいのでしょうか。ポイントはいくつかありますが、信頼できる業者を選ぶということは大前提です。究極的には、信頼できる業者さえ見つけることができれば、あとのことはその業者に任せてしまってもいいでしょう。
なぜなら不動産業者というのは、不動産のプロです。一般の人がどれだけ必死に勉強しても、やはり経験と知見が豊富なプロにはかないません。そうでなければ、誰でも不動産業を営めることになってしまいます。やはり、プロにはそれだけの実力があるのです。
だからこそ、不動産に関する一定の知識を得たうえで、あとは任せてしまうという度量も必要です。そうしなければ、いつまでも物件を決められないということになりかねません。マイホームの購入が目的なのであれば、決断することもまた大事なことなのです。
そのように考えると、信頼できる不動産業者を見つけられるかがいかに大切かということもうなずけるはずです。経験や知見はもちろんのこと、人として信頼できる不動産業者を見つけることができれば、マイホーム購入の半分は成功したといっても過言ではありません。