為替

先週の豪ドルの対円レートは、ほぼ横ばいとなりました。週初、豪州ニューサウスウェールズ（NSW）州におけるクラスター発生を受けてロックダウンが導入されたことなどを背景に豪ドルが売られました。英国で新型コロナ変異種が確認されたことも下落要因となりました。その後、NSW州のロックダウン緩和や、豪小売売上高が好調な結果だったことなどを背景に豪ドルが買われる展開となり、豪ドルの対円レートは週間ではほぼ横ばいにとどまりました。

（注）左グラフは2019年12月25日～2020年12月25日、右グラフは2020年12月18日～2020年12月25日。
（出所）リフィニティブのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

金利

先週の豪州3年国債利回りは、若干低下しました。豪州ニューサウスウェールズ（NSW）州でクラスターが発生しロックダウンが導入されたことや、英国で新型コロナ変異種が確認されたことなどを背景にリスク回避的となり、豪州3年国債利回りは低下しました。週半ば以降、NSW州のロックダウン緩和や豪小売売上高が好調な結果だったことを受け豪州3年国債利回りは上昇傾向に転じ、週間では若干の低下（国債価格は上昇）となりました。

（注）左グラフは2019年12月25日～2020年12月25日、右グラフは2020年12月18日～2020年12月25日。
（出所）リフィニティブのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

株式

先週の豪州株式は、若干低下しました。英国において新型コロナ変異種が確認されたことなどを受けて主要株式市場が概ねリスクオフとなる中、豪州ニューサウスウェールズ（NSW）州でクラスターが発生しロックダウンが導入されたことなどを背景に、豪州株式も軟調な展開となりました。週半ば以降、NSW州のロックダウン緩和や、好調な結果となった豪小売売上高などを背景に豪州株式は上昇に転じ、週間では若干の低下にとどまりました。

（注）左グラフは2019年12月25日～2020年12月25日、右グラフは2020年12月18日～2020年12月25日。

　　　株式指数は、MSCIオーストラリア指数（配当込み、現地通貨ベース）。
（出所）FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

リート

先週の豪州リート指数は、上昇しました。週初、豪州ニューサウスウェールズ（NSW）州においてロックダウンが導入されたことなどを受け豪州リート指数は低下しましたが、週半ば以降、豪州金利低下や、NSW州のロックダウン緩和などを背景に上昇に転じました。豪小売売上高が好調な結果だったことも好材料となり、週間を通して豪州リート指数は上昇しました。

（注）左グラフは2019年12月25日～2020年12月25日、右グラフは2020年12月18日～2020年12月25日。
　　　リート指数は、S&PオーストラリアREIT指数（配当込み、現地通貨ベース）。
（出所）FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください（見当たらない場合は関連記事『2020年12月21日～12月25日のオーストラリアマーケット動向』を参照）。

（2020年12月29日）