2020年12月28日～2021年1月1日のオーストラリアマーケット動向

為替

先週の豪ドルの対円レートは、上昇しました。新型コロナ変異種への懸念が依然燻り、豪州ではビクトリア州における感染確認を受けた規制強化が表明される中、米国の追加景気対策案の成立や、英国とEU間の自由貿易協定の合意などを背景としたリスク選好的な動きにより、景気に敏感な資源国通貨である豪ドルが買われる展開となりました。週間を通して豪ドルの対円レートは上昇しました。

（注）左グラフは2020年1月1日～2021年1月1日、右グラフは2020年12月25日～2021年1月1日。
（出所）リフィニティブのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

金利

先週の豪州3年国債利回りは、若干低下しました。新型コロナ変異種への警戒感などを背景に、主要国金利は概ね低下しました。豪州でも、ビクトリア州における感染確認を背景とした規制強化が表明されたことなどを受け、週間の豪州3年国債利回りは若干の低下（国債価格は上昇）となりました。

（注）左グラフは2020年1月1日～2021年1月1日、右グラフは2020年12月25日～2021年1月1日。
（出所）リフィニティブのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

株式

先週の豪州株式は、低下しました。週前半、新型コロナ変異種への懸念が引き続き燻る中、米国の追加景気対策案の成立や英国とEU間の自由貿易協定の合意を背景とした欧米株式市場の上昇に連られて、豪州株式市場も堅調に推移しました。週後半は、米国の追加個人給付期待の後退や、豪州ビクトリア州の感染確認を受けた規制強化の表明などが重しとなり、週間を通して豪州株式は低下して終えました。

（注）左グラフは2020年1月1日～2021年1月1日、右グラフは2020年12月25日～2021年1月1日。
　　　株式指数は、MSCIオーストラリア指数（配当込み、現地通貨ベース）。
（出所）FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

リート

先週の豪州リート指数は、低下しました。週前半、堅調な欧米株式市場を背景にグローバル・リート指数は概ね上昇し、豪州リート指数も上昇しました。週後半は、ビクトリア州のコロナ感染拡大を受けた規制強化の表明などを受けて低下に転じ、週間を通して豪州リート指数は低下しました。

（注）左グラフは2020年1月1日～2021年1月1日、右グラフは2020年12月25日～2021年1月1日。
　　　リート指数は、S&PオーストラリアREIT指数（配当込み、現地通貨ベース）。
（出所）FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください（見当たらない場合は関連記事『2020年12月28日～2021年1月1日のオーストラリアマーケット動向』を参照）。

（2021年1月5日）