為替

先週の豪ドルの対円レートは、上昇しました。新型コロナワクチンに対する期待や、米連邦準備理事会（FOMC）の金融緩和長期化示唆などを背景にリスク選好の動きとなり、景気に敏感な資源国通貨である豪ドルが買われる展開となりました。予想を上回った豪雇用統計や鉄鉱石価格の上昇も好材料となり、豪ドルの対円レートは週間を通して上昇しました。

（注）左グラフは2019年12月18日～2020年12月18日、右グラフは2020年12月11日～2020年12月18日。 （出所）リフィニティブのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

金利

先週の豪州3年国債利回りは、若干上昇しました。新型コロナワクチンに対する期待や、米国の追加経済対策成立への期待感などを背景に米欧金利は概ね上昇しました。豪州3年国債利回りも、好調な豪雇用統計などを背景に上昇しましたが、豪州準備銀行（RBA）が国債等の買い入れを実施したため、週間では若干の上昇（国債価格は下落）となりました。

（注）左グラフは2019年12月18日～2020年12月18日、右グラフは2020年12月11日～2020年12月18日。
（出所）リフィニティブのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

株式

先週の豪州株式は、上昇しました。新型コロナワクチンに対する期待や、米連邦準備制度理事会（FOMC）の金融緩和長期化示唆などを背景に主要国市場は堅調な展開となりました。豪州市場も、豪州とニュージーランド間の移動制限緩和の見通しが出たことや、豪雇用統計が予想を上回ったことも好材料となり上昇しました。週後半、シドニーで新型コロナクラスターが確認されたことを受けて下落に転じましたが、週間では上昇となりました。

（注）左グラフは2019年12月18日～2020年12月18日、右グラフは2020年12月11日～2020年12月18日。
　　　株式指数は、MSCIオーストラリア指数（配当込み、現地通貨ベース）。
（出所）FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

リート

先週の豪州リート指数は、上昇しました。豪州では、新型コロナの感染が収束しつつあることなどを背景に、豪州リート指数は上昇しました。週後半、シドニーで新型コロナクラスターが確認されたことなどを受けて下落に転じましたが、週間を通して豪州リート指数は上昇で終わりました。

（注）左グラフは2019年12月18日～2020年12月18日、右グラフは2020年12月11日～2020年12月18日。
　　　リート指数は、S&PオーストラリアREIT指数（配当込み、現地通貨ベース）。
（出所）FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください（見当たらない場合は関連記事『2020年12月14日～12月18日のオーストラリアマーケット動向』を参照）。

（2020年12月22日）