日々発表される統計や調査の結果を読み解けば、経済、健康、教育など、さまざまな一面がみえてきます。今回は、日本人の死因の多くを占める「三大疾病」に焦点を当てていきます。

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一方で総人口に対して「悪性新生物(がん)」で通院する人の割合が低いのが「沖縄県」と「大分県」で0.62%。「福井県」0.65%、「群馬県」0.77%、「石川県」0.79%と続きます。

 

次に「狭心症・心筋梗塞」。トップは「北海道」で総人口に対して通院する人は2.46%。「愛媛県」2.24%、「長崎県」2.11%、「青森県」2.09%、「鹿児島県」2.06%と続きます。一方で最も低いのが「山梨県」で1.36%。「広島県」「愛知県」「新潟県」「沖縄県」と続きます(図表2)

 

出所:厚生労働省「令和元年国民生活基礎調査」より作成
[図表2]都道府県別「「狭心症・心筋梗塞」患者数10 出所:厚生労働省「令和元年国民生活基礎調査」より作成

 

そして「脳卒中(脳出血、脳梗塞等)」。トップは「岩手県」で総人口に対して1.87%。「秋田県」「北海道」「高知県」「愛媛県」と続きます。一方で、最も低いのが「滋賀県」で0.85%。「福岡県」「愛知県」「埼玉県」「沖縄県」と続きます(図表3)

 

出所:厚生労働省「令和元年国民生活基礎調査」より作成
[図表3]都道府県別「脳卒中(脳出血、脳梗塞等)」患者数10 出所:厚生労働省「令和元年国民生活基礎調査」より作成

健康を気にして…運動を心がけているのは?

三大疾病のうち、「心疾患(高血圧性を除く)」と「脳血管疾患」の一因としてあげられているのが「肥満」です。糖尿病、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病と関係が深いといわれています。

 

欧米人に比べて日本人は肥満は少ないとされてきましたが、年々、その割合は増えています。食生活の欧米化などが要因といわれています。

 

前出の厚生労働省「令和元年国民生活基礎調査」によると、「肥満症」で通院する人の割合が高いのが「沖縄県」。患者数は1万人で、総人口に対する割合は0.69%です。「佐賀県」0.61%、「愛媛県」0.60%、「京都府」0.58%、「山形県」0.56%と続きます(図表4)

 

出所:厚生労働省「令和元年国民生活基礎調査」より作成
[図表3]都道府県別「肥満症」患者数10 出所:厚生労働省「令和元年国民生活基礎調査」より作成

 

一方で「肥満症」の割合が低いのが「滋賀県」。患者数は4000人で総人口に対して0.28%。「高知県」0.29%、「秋田県」「群馬県」0.31%、「和歌山県」0.32%と続きます。

 

「三大疾病」と「肥満症」との関係をみていくと、相関係数は0.96~0.98。非常に高い相関関係にあるといえます。

 

肥満防止には食生活とともに適度な運動が必須です。総務省の「社会生活基本調査」で行動者率(男女別や年齢別などの属性ごとの人口のうち、1年間の間に、ある行動を行った人の割合)をみていくと、全国平均は68.8%。7割弱の人が「1年の間にスポーツを1度でもした」と回答しています。

 

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