東日本大震災…6割もの人がボランティア活動を行った
近年自然災害によって甚大な被害が生じた際に「ボランティア」というワードをよく耳にするようになりました。2018年には行方不明児発見によって、一躍ときの人になった尾畠春夫氏が「スーパーボランティア」と呼ばれ、流行語になったのは記憶に新しいでしょう。
尾畠氏がボランティア活動に従事するようになったのが、東日本大震災。被害は甚大なものでしたが、昔からあったボランティア活動が、より身近なものになった契機になったといえるでしょう。
東日本大震災では、多くの国民が支援活動に参加しました。内閣府「東日本大震災における共助による支援活動に関する調査報告書」では、全国3,000人を対象にアンケート調査を行っていますが、震災時、ボランティア活動を行ったかの問いに対して、約6割が「義援金の提供」や「被災地品の購入」「物資の援助」など、「ボランティア活動を行った」と回答。さらに、支援を行った人の約3割が、震災発生後1週間以内に支援活動を始め、また発生月の2011年3月以内に活動を開始したという人は、53%にも及んでいます。
また支援活動を行った動機として「被災地の約に立ちたいと思ったから」という人が7割に及び、強い意志を持って自発的に活動した人が多かったことは、特筆すべきでしょう。
そもそもボランティアという言葉の起源はラテン語で、17世紀にイギリスで広がったといわれています。日本では高度成長期ごろに辞書に追加された新しい言葉であるため、「そもそもボランティアとは?」と議論されることがあります。
ちなみに厚生労働省では、ボランティアについて下記の通り言及しています。
アンケート調査をみる限り、ボランティアという言葉、そしてその意味は、一般にも十分に根付いているといえるでしょう。
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