さらに昨今、ボランティア=災害ボランティアのイメージが強く、活動のために休みが取れる人が活動しているというイメージがあるでしょう。そこでボランティア活動に従事する人の有給休暇の状況をみていくと、「年次有給休暇がない」という層が最も活動に熱心で、28.3%。一方で0日が20.3%、1~5日が25.7%と、有給が多くある層に比べて、行動者率は低い傾向があります。時間的余裕も、ボランティア活動へと駆り立てる重要なファクターだといえそうです。
最後に都道府県別にみていきます。47都道府県で最もボランティア活動に熱心なのは「滋賀県」で行動者率は33.4%。続いて「岐阜県」で33.4%、「島根県」33.1%、「熊本県」32.7%、「佐賀県」32.6%と続きます(図表1)。
一方でボランティア活動への熱意が醸成中なのが「大阪府」で行動者率は20.6%。「東京都」21.6%、「青森県」22.4%、「北海道」「高知県」22.6%と続きます。
1位と47位で13ポイントほどの差がありますが、災害大国・日本において、地元や近隣自治体が被災すると、ボランティア熱はあがりますので、今回の結果もたまたまで、地域による差はそれほどないのが現状かもしれません。
2020年はコロナ禍で、まさにいま医療機関がひっ迫しています。そんな危機的な状況下で、行動でボランティアの想いを届けるのは困難です。しかし動き回らなくても支援できる術は色々ありますので、できることから始めてみてはどうでしょうか。
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