絵本を読むことで、「イメージ力」をつけられる
絵本がイメージ力をつけるのに役立つのは、静止画だからです。子どもはその絵をストーリーに合わせて、自分の頭のなかで自然と動かすようになります。これがイメージ力を育むことになります。
読み聞かせの工夫も、イメージ力をつけることに役立ちます。例えば、お姫様の名前が自分の名前になったり、悪役の名前が自分に変われば、頭のなかのイメージも変わることになります。自分が活躍する(もしくは退治される)お話であれば、イメージももっと鮮やかなものになるかもしれません。
お姫様になった自分が着ているドレスは、色もレースの細かさも、自分の好きにできます。ヒーローになったなら、持っている武器が絵本のそれよりも増えたり、パワーがアップしているかもしれません。イメージのなかでは、なにをしても自由です。
素話であれば、さらにイメージの力が必要です。そもそもイメージの助けになるような絵がありませんから、なにもかも自分で想像しなくてはいけないからです。同じストーリーを聞いていても、お姉ちゃんと弟では、きっと頭のなかで見えている景色が違うはずです。それでいいのです。私たちはそれぞれがもっと自由に考え、想像すべきなのです。
子どもが「絵本に集中できない」要因とは?
たまに「絵本に集中できない」というお子さんがいますが、それはイメージ力が足りないからだと考えられます。言葉が耳を通り過ぎているだけで、頭のなかに映像がつくれないのです。そうなると、絵本を楽しむことはできません。幼いころから読み聞かせをしていれば問題ありませんが、ある程度大きくなってからの読み聞かせだと、そういったことが起こるかもしれません。
そんなときには、シリーズものを読むようにしましょう。登場人物が同じ絵本であれば登場人物のイメージがすでにできていますから、絵本の世界に入りやすくなります。お子さんが興味を持つシリーズやキャラクターはなにか、注意深く観察してみましょう。
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