熊本県のゆるキャラ、くまモンの赤い頬は特産品の色!?
熊本県を代表する、ゆるキャラのくまモン。熊本県のPRに絶大な効果を発揮しています。お仕事は「熊本県営業部長兼しあわせ部長」、特技は「くまモン体操」です。くまモンのほっぺたが赤いのは、熊本県がトマトなど多くの“赤”に恵まれているからだそうです。ちなみに熊本県はトマトの生産量1位です。
●阿蘇山には世界最大級のカルデラがある
では、熊本県を紹介していきましょう。まずは阿蘇山(あそさん)です。ここには、世界最大級のカルデラがあります。カルデラは火山活動によって、山の頂上部分がくぼんでしまったものです。そのカルデラの中では肉牛が放牧されています。牛肉の放牧ではないですよ。阿蘇は2013年には世界農業遺産に、2014年には世界ジオパークに登録されました。
●九州はIC工場が多いシリコンアイランド
九州がシリコンアイランドと呼ばれるのは、九州にIC工場が多いからです。ICは集積回路(しゅうせきかいろ)のことで、電子部品です。
では、なぜIC工場が多いのでしょうか。答えは、空気も、水もきれいで、空港もあり、交通の便がいいからです。
九州には各県に空港があって、とても輸送しやすいのです。都心と比べて、土地と人件費が安いのも利点です。もちろん中国や東南アジアの国々と比べれば高いですけどね。
熊本県の南部には水俣(みなまた)市がありますね。四大公害病の1つである水俣病(みなまたびょう)が発生した場所です。原因物質は有機水銀(ゆうきすいぎん)でした。では、水俣病が、なかなか解決しなかった理由は何でしょうか?
これは知らないと答えられないでしょうが、国も企業も、すぐに責任を認めなかったからです。ここには化学肥料の工場があったのですが、水俣病が発覚した後も、工場は使われ続けました。なぜなら、工場をストップすることで、よくない物質を出している事実を認めてしまうことになるからです。
●熊本県はスイカとトマトで日本一の生産量をほこる
では、熊本県の農業について解説していきましょう。
まず、トマト、スイカは、生産量日本一です。
くまモンの赤いほっぺは熊本県の“赤”の象徴と紹介しました。まさにトマトやスイカなどの赤を表しているのですね。
●八代平野は二毛作と球磨川が有名
次に覚えておきたいのは八代(やつしろ)平野です。米といぐさの二毛作(にもうさく)が行われていることで有名です。いぐさは、たたみ表(おもて)の原料である工芸作物です。ほとんど熊本県で生産していますが、家でよく使われているたたみには、それほど熊本県産が多くありません。なぜでしょう? それは輸入しているからです。輸入したもののほうが安いのです。
八代平野には三大急流の1つである球磨(くま)川が流れています。八代海(やつしろかい)(不知火海〈しらぬいかい〉)に流れ込んでいます。
ちなみに、三大急流の残り2つは、富士川と最上川(もがみがわ)です。
最後に歴史でもたびたび登場する天草(あまくさ)を紹介しておきます。
「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」として世界遺産にも登録されていますが、この天草は熊本県にあります。
長崎県の島原とセットで出てくることが多いのですが、県が違うことは知っておきましょう。
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