株価を気にしすぎると「売り時」を間違えることも
株を買ったら、次は何をすればよいでしょうか。
買った銘柄の株価が気になってしまい、何度も株価をチェックしてしまう人がいます。今は、スマートフォンの株式アプリなどで外出先や仕事中でも時間を見つけて簡単に株価を見られますから、気になる人はそれこそ1日に何十回でもチェックしてしまいます。
新興市場銘柄などでは1日に株価が数パーセント上下することも珍しくありません。株価を見るたびに、「上がった」「さっきは高かったのにこんなに下がった」という状況になると、気が気ではなくなってしまうでしょう。
気になり過ぎると、たとえば5パーセント程度の上昇でもすぐに利益を確定して安心したくなるかもしれません。
仮に、2000円で1単元100株の銘柄なら、5パーセントの上昇では1万円の儲けです。確かに利益は得られますが、そもそも50パーセントの上昇を狙える銘柄だったなら、5パーセントで売ってしまうのは得策ではありません。
50パーセント上昇するまで待っていれば1回の売却で10万円が得られたはずなのに、同じ利益を得るためには手間が10倍に増えてしまいます。
また、何度も言いますが、株式投資が普段の生活に入り込んできてしまうような付き合い方は一般の投資家にとっては望ましいことではないでしょう。
株価は「ほどほどに」気にかける
一方、買ったことで満足してしまい、日々の値動きをまったくチェックしないという人もいるようです。他の買い物ならば、買ったあとは放っておいても構わないでしょうが、株は買った後にもどんどん状況が変わっていきます。
たとえば、株価の下落につながるようなことが起きているのに気づかなければ、次に株価を確認したときに買値から大きく下がっていて取り返しがつかなくなる、という事態になりかねません。
中長期で大きく上がっていく銘柄を買ったはずですから、取引時間中(ザラ場)の値動きに振り回されて一喜一憂する必要はありません。かと言って、買いっ放しで放っておくのも保有株との正しい付き合い方とは言えません。
「ほどほどに気にかけて、ほどほどに手をかける」というくらいの気持ちで付き合っていきましょう。