恐ろしい…「年金の後ろ倒し」「減額」のシナリオ
年金に対する不安は、今に始まったことではありません。事実、支給開始年がズルズルと後ろ倒しされており、金額についても減額される可能性があります。悲観的な方の中には、「少子高齢化によって年金制度は崩壊する」とまで主張する人さえいます。
年金制度が破綻するかどうかについてはさておき、老後の生活を年金だけに頼るのは、どうにも心もとないというのが実情ではないでしょうか。未来のことはどうなるか分かりません。だからこそ、老後に有意義な生活を送るために、今から準備しておいたほうがいいでしょう。
少なくとも、マイホームを所有している人であれば、住むところの心配はありません。老後のことも考えて設計された家であればなおさらです。それこそ、終の棲家として住み続けることも可能かもしれません。
さらに、マイホームを担保にして、そこに住み続けながら金融機関から融資を受けられる「リバースモーゲージ」という方法もあります。ただし、マイホームを所有していない人、あるいはまだ住宅ローンの支払いが続いている人であれば、日常生活と余暇の費用からさらにアパート代やローン返済費用まで支出しなければなりません。そうなると、かなりの金額になることは試算しなくても分かります。
遠い先のことのように感じるかもしれませんが、老後のことも頭に入れたうえで、マイホームの購入を検討しておくと不安がありません。
将来に対する不安を少しでも減らすためにも、定年後の生活までシミュレーションしてみてください。
資産の形態にはいろいろなものがあります。現金は、最も身近でイメージしやすい資産でしょう。日常的に使うこともできますし、銀行に預金したり、タンス貯金として自宅に保管したりしておくこともできます。
また、株や投資信託など、証券も資産の一つです。最近ではすべて電子化されていますが、昔は株券として形があるものでした。すでに目にすることはほとんどありませんが、形がなくても、保有することのできる資産の一つです。