勉強ができる子どもに育てるためには、幼少期から保護者が意識しなければいけないことがあります。書籍『デキる社会人になる子育て術 元ソニー開発マネージャが教える社会へ踏み出す力の伸ばし方』(幻冬舎MC)の著者で、東京富士大学経営学部教授の鬼木一直氏が、子どもの成績を上げるために重要なことを解説します。

幼少期から社会人基礎力育成で、得られるメリットとは

今の時代、社会人基礎力が求められており、子どもの頃から社会人基礎力を育成することが大切であることがわかってきたと思いますが、社会人基礎力を高めるとどのようないいことがあるのでしょうか?

 

それは、一言で表現すると、“選択肢が広がる”ということです。

 

人は常に悩みながら生きています。小さな選択、大きな選択、何百、何千、何万もの選択をしながら日々を送っています。朝食をパンにするのかご飯にするのか、どのような服装で出かけるのか、どの大学に入るのか、どの会社に入るのか、すべてが選択になります。

 

毎回やり直して比べることができれば明らかな正解、不正解がわかるかもしれませんが、多くの場合は、それを確認できずに日常を送っています。しかし、社会人基礎力の高さによってその判断に差が出てくるのです。

 

栄養素に詳しければ食材の選び方が変わり、場の雰囲気や作法を知っていれば服の選び方も変わってきます。社会人基礎力が高ければ大きな会社に就職すると考える人もいるかもしれませんが、大きな会社がいい会社とは限りません。

 

より自分に適した会社がその人にとって“いい会社”ということになります。恋人の選び方も、社会人基礎力が高ければ選択肢は増えると考えられます。

 

つまり、社会人基礎力とは、多様な力を育てる力であり、理想、さらには幸せに近付く可能性を高める力といえるのです。

 

【ここがポイント】

勉強をすれば必ず成績が上がるとは限りません。しかし、その可能性を広げるために頑張るのです。社会人基礎力は、いろいろな局面で選択肢を増やします。一つ一つの小さな選択が大きな差になっていきます。

 

 

※本記事は連載『デキる社会人になる子育て術 元ソニー開発マネージャが教える社会へ踏み出す力の伸ばし方』を再構成したものです。

 

 

鬼木 一直

東京富士大学

入試広報部入試部長、IR推進室長/教授

 

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    鬼木 一直

    幻冬舎メディアコンサルティング

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