株に勝つには「投資」すべきか、「トレード」すべきか?

株を売買して利益を得るという同じ行為を指すにもかかわらず、「投資」と「トレード」という2種の言葉があります。では、それらの違いは一体何なのでしょうか? また、どちらを実践するのが良いのでしょうか? 考えていきましょう。※本連載では、AI技術を用いた株価予測ソフトを開発する、株式会社ソーシャルインベストメントでトレーダーとして活躍する川合一啓氏が、個人投資家が株式市場で勝ち続けていくための極意について説明していきます。

企業を見て長期的に資金を投じるのが「投資」

投資とトレード、何が違う?(※画像はイメージです/PIXTA)
投資とトレード、何が違う?(※画像はイメージです/PIXTA)

 

「投資」は英語の「investment(インベストメント)」に当たり、これは投資の他、「運用」「出資」などの意味を持ちます。資金を何かに投じて利益を得るイメージ、といえるでしょうか。

 

したがって株式を対象とする場合は一般的に、対象企業のファンダメンタルズを重視し、資金を長期的にその企業に投じることを「投資」と呼びます。ではどのぐらい長期ならば「投資」かというと、これも一般的には、数ヵ月以上であるといわれます。

 

「長期投資」「バイアンドホールド(永久保有)」と呼ばれる投資手法がありますが、まさしくそれらが、「投資」のイメージでしょう。資金を持つ者が見込みのある事業にそれを投じ、配当金と株価の値上がりを通じて、利益の分け前を長期にわたって享受するのです。

株価を見て短期的に売買するのが「トレード」

「トレード」は英語でも「trade(トレード)」で、これは「売買」「交易」などの意味を持ちます。何か価値のある物を買い、それを買い値より高く売り、利ザヤを稼ぐようなイメージといえるでしょう。そしてその対象が株ならば、株という有価証券を買い、それを買い値より高く売る行為となります。

 

したがって株の「トレード」という場合は、チャート分析によって株価の変動を重視し、短期で売買することを一般的に指します。一日で売買を完結させるデイトレード、数日から数週間で売買を完結させるスイングトレードなどにも、その名称が使用されています。

 

トレードをするトレーダーは、株価が上がる確率を高める一要因として以外は、対象企業の将来性を重視しません。タイミングが良い時にしか配当金を得られないこともわかっていますし、長期的な株価の値上がりも重視していません。単純に株という有価証券を安く買い、タイミング次第で買い値より高く売り、その差額を稼ぐことを目的としているのです。

あくまでも「投資」と「トレード」は言葉の定義

しかし、説明した「投資」と「トレード」の違いは、あくまで言葉の定義にしかすぎません。

 

「投資とは本来~だ」「トレードとは本来~だ」とそれらの本質的意味にこだわる人や、「辞典にはこう書いてある」と主張する人もいるかもしれません。

 

しかしそもそも言葉というのは、長い時間をかけて「~をこのように呼ぼう」「~をほにゃららと呼ぼう」とその用法が定着してきたものにすぎません。たとえば、「1000万円以上を運用するのが投資」「1000万円未満を運用するのがトレード」などと違う定義付けがおこなわれてそれが定着すれば、そちらの意味でも通じてしまうものなのです。

 

ですから、あまりそこにこだわっても意味がないといえます。

 

いま現在一般的には、「企業を見て長期的に資金を投じることが『投資』と呼ばれている」「株価を見て短期的に売買することが『トレード』と呼ばれている」という認識で十分ではないでしょうか。

 

ファンダメンタルズもチャートも重視し、うまく値上がりすれば数週間で売り、そうでなければ配当金をもらいながら持ち続けるつもりで株を買った場合、それは「投資」なのでしょうか? それとも、「トレード」なのでしょうか?その場合、「今使われている言葉では、どちらともいえる」のです。

「投資」か「トレード」か、どちらを実践すべきか?

それでは、投資とトレードと、どちらを実践するのが良いのでしょうか?

 

これは、その人の性格や能力、環境次第だといえるでしょう。

 

忍耐強く、ビジネスに詳しく、じっくりと企業の価値を評価してそこに資金を投じられる人は、投資が向いているかもしれません。

 

売買が好きで、大衆心理を読むことに長け、結果を早く求める人には、トレードが向いているかもしれません。

 

また、運用資金が少額の人は、じっくり投資をするよりも気軽にトレードをする方が適しているかもしれませんし、うまくいけば儲けも大きくなるかもしれません。一方、別の仕事が忙しい人は、短期売買であるトレードをする時間が、そもそも確保できないかもしれません。

 

このように、人それぞれで状況が違いますので、自分に合ったスタイルを選ぶのがよいのでしょう。また前述のように、「投資」と「トレード」というのはあくまで言葉の定義ですので、それに縛られてスタイルを固定する必要もないといえます。

 

■まとめ

「投資」と「トレード」には違いがあるが、それにこだわる必要はない

 

企業を見て長期的に資金を投じるのが「投資」、株価を見て短期的に売買するのが「トレード」、と一般的にはいわれます。しかし、それらはあくまで言葉の定義であって、それにこだわることにあまり意味はありません。

 

また、人それぞれで性格や能力、環境が違いますので、どちらを実践するのが良いかも、人それぞれでしょう。

 

株式会社ソーシャルインベストメント 取締役CTO

2013年、現在につながる株式投資手法に出合い、ソニーグループで会社員をしながら200万円を元手にトレードを開始。2014年には専業トレーダーとして独立し順調に資産を伸ばす。2016年、わずか1ヵ月で全財産3,000万円をなくし、タクシー運転手として再就職、再び兼業トレーダーとなる。2017~2018年、年利300~400%達成。2019年、株式会社ソーシャルインベストメントにて、多くの教え子を稼げるトレーダーへ導くべく活動している。

著者紹介

連載個人投資家が「株式投資」で勝ち続けるための極意

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