※本記事は、株式会社福田財産コンサルの福田郁雄氏、木村祐司税理士事務所の木村祐司税理士の共著書『余命一カ月の相続税対策』(幻冬舎MC)の一部抜粋です。書籍は2015年刊行であり、現在の税制とは異なる点があります。あくまで過去に起きた相続トラブルの一例としてお読みください。

安定したキャッシュフローで年2回海外旅行

Cさんのお父さんはその後、半年ほど長生きされました。相続税が半減したので、売却する土地の面積も半分になりましたが、実際には想定分の土地を売却しました。

 

なぜかというと、ローンを減らしておきたかったことと、二次相続対策としてもうひとつ収益不動産を買うことにしたからです。その頭金として土地を余分に売りました。地主が土地を売るとなると世間の目が気になりますが、相続税の支払いのためと説明できるので、この機会にたくさん土地を売ることにしたのです。本音では売りたい地主さんがたくさんいて、都心や中心部のビルやマンションに組み替えたいという方が増えています。早めに行動した人の方が有利になります。

 

なお、依頼者である長男のCさんは、プライベートカンパニーを設立して、会社の社長として自覚を持って賃貸経営に専念するようになりました。時間とお金にゆとりもできて、年2回の海外旅行では、奥さんに好きなだけ買い物をさせてあげ、自分は高級料理に舌鼓を打っています。

 

安定したキャッシュフローを得ることにより、余裕のある生活が実現し、趣味も付き合う人も増え、人生を楽しんでいます。最近では社会に貢献する楽しみを覚え、ボランティア活動にも積極的です。本来の資産の価値に見合った生活を実現した、まさにハッピーエンドといえるでしょう。

余命一カ月の相続税対策

余命一カ月の相続税対策

福田 郁雄,木村 祐司

幻冬舎メディアコンサルティング

突然やってくる“その時”、わずかな時間でできる対策は限られています。しかし、正しいノウハウをもってすれば、相続税対策は2週間程度で完了、相続税をゼロにでき、それどころか、子孫に受け継いだ資産がその後も増え続けて…

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