私たちの社会には「返報性のルール」というものがあります。「返報性のルール」とは、「他人から何らか恩恵を受けたら、似たような形でお返しをしなければならない」という社会的なルールのことです。このルールは私たちの社会に深く浸透しており、逆らいがたい強制力を持っています。日常的に返報性が働いています。
デパートの地下のお惣菜売り場で買い物中に、試食をもらうと、つい商品を買ってしまいます。試食のお礼に何かを買ってあげたいという気持ちが働きます。実は次のような研究結果が報告されています。観劇の際に、隣に座った人にコーラを手渡した場合と、コーラを手渡さない場合とで、その後の宝くじの販売量を比較すると、コーラを手渡した場合に宝くじの売上が上がっていました。
次回に続きます。
※本記事は連載『MBA的医療経営』を再構成したものです。
角田圭雄
愛知医科大学/内科学講座肝胆膵内科学准教授
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