難しい囲碁を、遊び感覚で親しむ…プロ考案のパズル
ここでは、遊び感覚で「詰碁」の概念が楽しく身につくパズルを紹介します。「多くの人に囲碁に親しんでほしい」という想いから、囲碁棋士・張栩九段が考案したオリジナルパズル。初心者から上級者、子どもから大人まで幅広く楽しむことができます。初心者は焦らずに、解答を見ながら繰り返しゆっくりとお楽しみください。少しコツをつかんできたら、チャレンジする気持ちで、頭の中で石を配置しながら解いてみるとよいでしょう。※本連載は、囲碁棋士・張栩九段の著書『囲碁パズル4路盤 問題集105 張 栩からの挑戦状』(幻冬舎)より一部を抜粋、再編集したものです。
<ルール>
1:「交点」に1手ずつ打つ
2:囲めば取れる
3:打ってはいけない場所がある
3の例外:相手の石を取ることができる時は打ってもよい
●覚えておこう「コウ」⇒ここでは失敗となります
●覚えておこう「セキ」⇒ここでは失敗となります
ルール1:「交点」に1手ずつ打つ
線と線が交わった場所を交点(こうてん)といいます。石を置くことを「打つ」といい、黒石と白石を交互に1手ずつ打ちます【図表1】。石は端や角にも打つことができます。
最初は黒から打ち始めます。次は白、その次は黒というように、黒→白→黒→白と順番に打っていきます【図表2】。
ルール2:囲めば取れる
相手の石から出ている線をすべてふさいで囲むと、相手の石を取ることできます。複数の場合も同じです【図表3】。
端や角を使うと、相手の石をより囲みやすくなります【図表4】。
ルール3:打ってはいけない場所がある
相手の石や端、角に囲まれている場所には、石を打つことができません。【図表5】のAの場所は、白に囲まれていて黒の逃げ道がないので、黒は打てません。このように打ってはいけない場所のことを「着手禁止点(ちゃくしゅきんしてん)」といいます。
黒はBには打つことができます【図表6】。Aとのちがいを確認しましょう。
ルール3の例外:相手の石を取ることができる時は打ってもよい
ルール3の「打ってはいけない場所」でも、打った時に相手の石を取ることができる場合は打つことができます。【図表7】のAは、黒が打つことができる場所です。