大人も子どももゲーム感覚で挑戦…張栩九段の「囲碁パズル」

実際の問題に挑戦

＜『囲碁パズル 4路盤』の解き方＞

ルール1～3にしたがって石を打ちながら、問題を解いていきましょう。問題は黒の勝利が目的です。盤から白石をすべて取って全滅させるか、白が一方的に打てない状況になれば、黒の勝ちとなります。問題を解く時は、黒の手だけではなく白の最大の抵抗も考えて、両方のいちばん良い手を打ってください。本記事では、「コウ」と「セキ」は失敗となります。

例題①　白をすべて取って、全滅させましょう【図表12】。

【図表12】例題①　白をすべて取って、全滅させましょう。答えは【図表13】⇒

答えは【図表13】。

【図表13】例題①の答え

例題②　盤から白石をすべて取って全滅させるか、白が一方的に打てない状況にしてください【図表14】。

【図表14】例題②　答えは【図表15】⇒

例題②の答えは【図表15】。

【図表15】例題②の答え

本連載の解答図は、白が全部取られた最終図まで載せず、Aのように全滅が確定した状態で図を終えているものが多くあります【図表16】。すぐにわからない時は、解答図から先の手も打ってみて白が死んでいる（＝全滅している）ことを確かめてください。

【図表16】例題②の答え　続き

テクニック：石をうまく取る手筋

あと一手打てば相手の石が取れる形を「アタリ」といい、【図表17】の▲と■のように2ヵ所同時にアタリになっている状態が「両アタリ」です。また、相手に一方へ打たれても、もう一方に打てる状態を「見合（みあ）い」といいます。

【図表17】石をうまく取る手筋「アタリ」

【図表17】のように白をうまく追いかけると、白を取ることできます。

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張 栩

日本棋院東京本院所属　囲碁棋士

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