本記事は2019年9月刊行の書籍『大家業は寝ててもチャリンチャリン 工務店社長が教える4つの核心』(幻冬舎MC)より一部を抜粋・再編集したものです。最新の情報・法令等には対応していない場合がございますので、あらかじめご了承ください。

「北は暗い」「湿気る」という大誤解

■快適なのは南向きよりむしろ北向き?

 

南向きの土地は評価が高く、採光などでのメリットはもちろんあるが、「住宅やアパートを建てる時は南に道路」などという通説や概念はあってないようなもの。決め付けることはしないというのが私の考えだ。

 

北に道路がある土地でも十分に朝日を取り込める設計ができる。南向きの物件には夏の暑い日差しが入る。北向きは光が入らないのかというと、そんなことはなく北は柔らかい光が入る。

 

単身者で、夜働いている人はどうだろう? その人たちは日中に睡眠を取る。熱くて明るい南向きの部屋で快適な睡眠を取れるだろうか? 北向きの部屋の需要も十分にあるのだ。私なら逆に北向きの部屋はわざと暗くして、そういった人たちに住んでもらう。北にバルコニーをつくり、バルコニーの高さを通常よりも少し上げて壁を白くすると、反射で柔らかい光が部屋に入って来る。

 

世間では「北は暗い」、「湿気る」と考える人も多いが、今の建物は湿気ることもなく、風通しさえあれば全然問題ない。北向きの土地の北側には必ず道路があるが、南向きの土地に住宅を建てた場合、北側の部屋は隣家などの影響で逆に湿気を心配しなければいけない。

 

北向きでもプラン次第で十分に朝日が取れる設計ができるのだ。住宅地であれば住宅と住宅の間に4メートルもあれば朝日は入る。

 

実は、快適に過ごせるのは、北向きの土地ではないのかと、建築や工務店に30年携わった経験からそう思うところが多分にある。

 

 

町田 泰次

株式会社町田工務店 代表取締役社長

 

大家業は寝ててもチャリンチャリン 工務店社長が教える4つの核心

大家業は寝ててもチャリンチャリン 工務店社長が教える4つの核心

桃田 健史

幻冬舎メディアコンサルティング

「南向きと北向き、本当に選ぶべきはどっち?」「物件は【ようかん型】ではなく【全戸角部屋型】を選べ」「キャッシュフロー=利益ではない!?」「家賃収入で生活をしてはいけない、その理由」etc. 知って始める、やって楽し…

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