「駆除すべき対象としてしか見ていなかった生き物に対して、ネズミさんたちと呼びたくなるほどに親しみを感じている」「解き明かして得たネズミさんたちの習性が、今後のドブネズミ駆除に役立つのであれば、私にとってこれ以上喜ばしいことはない」――ネズミ捕獲のプロ・山﨑收一氏は書籍『捕獲具開発と驚くべきネズミの習性』(幻冬舎MC)で、そう語っています。

アリスインワンダーランドのようなネズミさんの世界…

導入部分としては実にマニアックな切り口ではあるが、読み進めてもらって発想を広げていただけると、童話作家が喜んで題材にしたくなるような観察例がいくつも含まれている。それは、おそらく過去に誰も目にしたことがないネズミの様子であって、ネズミに対する認識を一変させるような面白い観察である。

 

実際、その観察の後私の想像は一気に膨らみ、メルヘンの世界に突入したのではないかと思うほどだった。ちょうど、アリスがワンダーランドに足を踏み入れた時にネズミさんたちが話し合っているのを聞いた時のように私は感じた。一人で楽しむのはもったいないし、埋もれさすには惜しいという思いが強いので書き残すことにした。

 

観察したことは事実なのだが、思い込みで書いた部分も多くあるため、読み物として、ファンタジー大好き、生き物大好きの人にお勧めだと思っている。

 

【続く】

 

本記事は連載『捕獲具開発と驚くべきネズミの習性』を再編集したものです。

捕獲具開発と驚くべきネズミの習性

捕獲具開発と驚くべきネズミの習性

山﨑 收一

幻冬舎メディアコンサルティング

ネズミにも感情がある!? 古くから人は、ネズミを捕獲するためにさまざまな仕掛けを考案してきた。しかしながらクマネズミだけは、そのいずれをもってしてもほとんど捕まえることができずにいる。それは何故なのか。新たな捕…

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録