プ、プ、プレッシャー…ネズミ vs 駆除プロ「松山で大騒ぎ編」

「駆除すべき対象としてしか見ていなかった生き物に対して、ネズミさんたちと呼びたくなるほどに親しみを感じている」「解き明かして得たネズミさんたちの習性が、今後のドブネズミ駆除に役立つのであれば、私にとってこれ以上喜ばしいことはない」――ネズミ捕獲のプロ・山﨑收一氏は書籍『捕獲具開発と驚くべきネズミの習性』(幻冬舎MC)で、そう語っています。

「ネズミ」…なんだか「おぞましい」感じだ…

■集団行動について

 

クマネズミも、ドブネズミと同じように数回の出産で生まれた子が親と共同生活をしていると私は思っている。これは観察された事柄から自分なりに出した結論で、今では当たり前のことのように思っているのだが、どうも学者研究者たちの中にはそのことすら認めようとしない人たちがいる。

 

(※写真はマーモットです/PIXTA)
(※写真はマーモットです/PIXTA)

 

公に認められていないのだからと、簡単には認めようとしない。この観察した数年後、それを裏付けることができる面白い現場に遭遇したので、証拠の品としてその時に撮った1枚を紹介する(写真1)。

 

[写真1]

 

新潟県にある15坪ほどの鶏舎で捕獲具のテストを行おうと2月に下見に行った時のこと。

 

鶏舎は床と天井がなく、骨組みがすべて確認でき、生息するクマネズミは隠れ場所がないので、構造材の隙間にいるのが丸見えであった。建物の周囲は畑が広がっていて 一面の雪景色。寒さから身を守るためか、1列の大きい塊と数匹を確認することができて、15、6匹の集団と分かった。

 

このような観察もめったにできるものではない。同行した人が写真として残しているが、尻尾の数を数えることで、およその個体数がわかる。クマネズミの家族そろってのスナップ写真はとても貴重である。野生のクマネズミ集団を表に出てこさせて一列に並ばせることは、不可能だからである。

 

これは、自立できるまで大きくなった子が親と離れずに一緒にいて集団を形成していることを立証する立派な証拠写真ではないか。

1945年3月、大阪府豊能郡で生まれる。大阪市在住。 大阪府立大学農学部卒。 過去に出版経験なし。

著者紹介

連載捕獲具開発と驚くべきネズミの習性

捕獲具開発と驚くべきネズミの習性

捕獲具開発と驚くべきネズミの習性

山﨑 收一

幻冬舎メディアコンサルティング

ネズミにも感情がある!? 古くから人は、ネズミを捕獲するためにさまざまな仕掛けを考案してきた。しかしながらクマネズミだけは、そのいずれをもってしてもほとんど捕まえることができずにいる。それは何故なのか。新たな捕…

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