前回は、なぜ「楽器可防音賃貸マンション」が不動産投資先として有望なのかを説明しました。今回は、楽器演奏音がどの程度騒音として認識されているのか、身近な音と比較しながら見ていきます。

楽器の演奏音は「騒音」以外のなにものでもない

マンション内の「騒音」問題に関して、一般の住民以上に神経をとがらせているのが、楽器の演奏を仕事や趣味としている人たちです。

 

なぜなら、ピアノやバイオリン等の楽器から出る音は、それらを演奏しない人にとってはまさに「騒音」以外のなにものでもないからです。

 

音の大きさや強さを表す際には、「デシベル」という単位が用いられています。一般に50~60デシベルの範囲を超えれば「騒音」と評価されると考えられています。たとえば、大田区では「日常生活に係る騒音・振動の規制基準」を下記図表にあげたような形で示しています。

 

[図表]日常生活に係る騒音・振動の規制基準

 

ご覧のように、マンションが建つことを想定している第二種区域では、日々の生活や仕事の中で発する音が、隣地との境界において最大で50デシベル、商業地や工業地でも最大60デシベルの範囲内におさまることが求められているのです。

ピアノの音は「電車通過時のガード下の騒音」と同じ

数字だけでは「騒音」のイメージがいまひとつ具体的にわからないかもしれません。そこで、身近で聞こえる音の大きさをデシベルで示してみましょう。

 

20デシベル 木の葉の触れ合う音、置き時計の秒針の音(前方1メートル)

30デシベル 郊外の深夜、ささやき声

40デシベル 市内の深夜、図書館の中、静かな住宅地の昼

50デシベル 静かな事務所の中、クーラー(室外機始動時)

60デシベル 静かな乗用車、普通の会話

70デシベル ステレオ(正面1メートル・夜間)、騒々しい事務所の中、騒々しい街頭

80デシベル 地下鉄の車内

90デシベル 騒々しい工場の中、犬の鳴き声(正面5メートル)、カラオケ(室内中央)

100デシベル 電車通過時のガード下

110デシベル 自動車の警笛(前方2メートル)、リベット打ち

120デシベル 飛行機のエンジンの近く

 

ちなみに、ピアノの音は、通常、100デシベル前後なので、犬の鳴き声やカラオケよりもさらに大きな、電車通過時のガード下で耳にするような音に匹敵するレベルです。ピアノを弾いている人は、このようにとりわけ大きな「騒音」を出していることになります。

本連載は、2016年3月1日刊行の書籍『"楽器可防音マンション経営"で実現する鉄壁の資産防衛』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

"楽器可防音マンション経営"で 実現する鉄壁の資産防衛

"楽器可防音マンション経営"で 実現する鉄壁の資産防衛

大塚 五郎右エ門

幻冬舎メディアコンサルティング

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