前回までは、アパート・マンションをAirbnbに転換することで安定収入を確保した事例を紹介してきました。今回は、最も利回りが高くなる「部屋の広さ」などについて見ていきます。

基本的に広い部屋のほうが稼働率が高くなるAirbnb

稼働率が高くなる条件はほかにもあります。部屋の広さです。

 

基本的に、広くて宿泊可能な人数が多い部屋は、同じ立地・価格の部屋と比べて稼働率が高くなります。理由としては、グループ宿泊に対応しているホテルが少ないことが挙げられます。

 

都内のホテルや旅館はシングルか2~3人用の部屋が多いので、それ以上の人数になると部屋が別々になってしまいます。

 

すると、「みんなで一緒の部屋に泊まりたい」というニーズにも、「なるべく宿泊料を安く抑えたい」というニーズにも対応できません。その需要と供給のミスマッチをうまく捉えることで、Airbnbの稼働率は上がります。

5人がちょうど泊まれる40㎡がベスト!?

では、具体的にどれくらいの広さがいいかというと30㎡以上、ベストは40㎡です。40㎡の広さがあれば、ちょうど5人が泊まれます。

 

この5人というのが需要が多く、供給が少ない「Airbnbゾーン」になります。物件が広いほうが汎用性が高いように思うかもしれませんが、あまり広すぎても活用しきれません。

 

これまで筆者の会社が扱った物件では、神保町にある定員13名の和室がありましたが、ここに満員で入るというのは少ないケースでした。満員だったのは予約全体の1割程度にすぎず、多くても11人、平均して9人程度でした。

 

また、ほかにも定員11人という物件がありましたが、こちらも平均7〜8人での利用でした。そもそも10名を超える人数での利用はニーズが低く、広い部屋を少ない人数で使うことになります。

 

つまり、広すぎる部屋というのは、かえって効率が悪くなってしまうのです。そういう観点からも、40㎡というのが一番使い勝手は良く、需要も高く、利回りの良い物件と言えます。

本連載は、2015年12月11日刊行の書籍『中古アパート・マンションが生まれ変わる airbnb空室物件活用術』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

中古アパート・マンションが 生まれ変わる airbnb空室物件活用術

中古アパート・マンションが 生まれ変わる airbnb空室物件活用術

小沢 吾亘・町田 龍馬

幻冬舎メディアコンサルティング

ここ数年“サラリーマン大家”という言葉が定着してきました。年功序列や終身雇用制度が崩壊し、将来に不安を抱えるサラリーマンが安定した資産を築く手法として注目しているのが不動産投資です。 こうしたサラリーマン大家…

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