妻が求めている、夫の「臨機応変さ」
【とある夫婦の事例】
妻はわざわざ「これやってほしいんだけど……」と言う前に、夫に察して動いてほしいと思っています。
「ねえ、私が掃除をしないと部屋はきれいにならないわけ ⁉ 一緒に住んでるんだから、あなたも少しくらい掃除してよ」
「そんなこと言われても十分きれいじゃないか……。言ってくれたらちゃんとやるよ」
ついこのような会話になりがちです。
しかし女性は「普通、見たら分かるよね?」と、思ってしまいます。
さらには「今まで何度も『たまには掃除をしてほしい』って(遠回しに)言ってきたつもりだけど、やってくれた試しがない」と、過去のことまで引っ張り出してくることもあります。男性はそもそも気にしていないので「え、そんなことあったっけ?」と混乱に陥ります。
ここでの正解は、もちろん妻の動きを察して先回りをすることです。しかし、男性は脳の構造的に簡単に切り替えることはできません。それにこのような場合もあるのです。
「お風呂掃除しようか?」
「そういうの、聞かずにやってくれるとうれしいんだけど」
「え……。でもこの前、お風呂掃除しようと思って湯船の水を抜いたら『浴槽を漂白中だったのに余計なことしないで』って怒ったじゃん。だから声をかけてからのほうがいいのかなって」
「そういうのってケースバイケースでしょ、なんで臨機応変に考えられないの」
「……(じゃあ、どうしたらいいんだ!)」