「察してよ」家事を手伝いたい夫は、なぜいつも邪魔なのか

産後の夫婦関係はその先何十年を左右する。日本では「産後うつ」になる女性が30%を超えるが、男性のサポートが得られなかったことも大きな原因だろう。産婦人科院長を務める著者が、夫婦で仲良く過ごすための男性からの働きかけのヒントを伝授する。本連載は、東野産婦人科院長の東野純彦氏の著書『知っておくべき産後の妻のこと』(幻冬舎MC)から一部を抜粋した原稿です。

妻が求めている、夫の「臨機応変さ」

【とある夫婦の事例】

 

妻はわざわざ「これやってほしいんだけど……」と言う前に、夫に察して動いてほしいと思っています。

「ねえ、私が掃除をしないと部屋はきれいにならないわけ ⁉ 一緒に住んでるんだから、あなたも少しくらい掃除してよ」

「そんなこと言われても十分きれいじゃないか……。言ってくれたらちゃんとやるよ」

ついこのような会話になりがちです。

 

しかし女性は「普通、見たら分かるよね?」と、思ってしまいます。

さらには「今まで何度も『たまには掃除をしてほしい』って(遠回しに)言ってきたつもりだけど、やってくれた試しがない」と、過去のことまで引っ張り出してくることもあります。男性はそもそも気にしていないので「え、そんなことあったっけ?」と混乱に陥ります。

 

(※写真はイメージです/PIXTA)
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

ここでの正解は、もちろん妻の動きを察して先回りをすることです。しかし、男性は脳の構造的に簡単に切り替えることはできません。それにこのような場合もあるのです。

「お風呂掃除しようか?」

「そういうの、聞かずにやってくれるとうれしいんだけど」

「え……。でもこの前、お風呂掃除しようと思って湯船の水を抜いたら『浴槽を漂白中だったのに余計なことしないで』って怒ったじゃん。だから声をかけてからのほうがいいのかなって」

「そういうのってケースバイケースでしょ、なんで臨機応変に考えられないの」

「……(じゃあ、どうしたらいいんだ!)」

東野産婦人科院長 

東野産婦人科院長
1983年久留米大学医学部卒業後、九州大学産婦人科教室入局。1990年国立福岡中央病院に勤務後、東野産婦人科副院長に就任。その後、麻酔科新生児科研修を行う。1995年同院長に就任。東野産婦人科では“女性の一生に寄り添う。これまでも、これからもずっと。"をテーマに、妊娠・出産・育児にかかわらず、思春期から熟年期、老年期まで女性の生涯にわたるトータルケアを目指す。お産については家庭出産と医療施設の安全管理の長所を活かした自然分娩を提唱。フリースタイル分娩、アクティブバースの推進など、母親の希望の出産に合わせてサポートしている。また、赤ちゃんとの関わり方が分からない父親のための「赤ちゃんサロン~パパ&ベビークラス」や、育児における父親の役割を学ぶための「父親教室」なども開催。子育てに取り組む夫婦にしっかり寄り添うクリニックとして定評がある。

著者紹介

連載「産後クライシス」…冷え切った夫婦仲を修復する処方箋

知っておくべき産後の妻のこと

知っておくべき産後の妻のこと

東野 純彦

幻冬舎MC

知らなかったではすまされない「産後クライシス」―― 産後の妻の変化、訪れる最大の離婚危機…… カギを握るのは夫の行動!? 女性の生涯に寄り添ってきた産婦人科医が伝授する夫婦円満の秘訣とは

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