どこの街に住むかの選択は、仕事やプライベートに大きな影響を与える。さらに家賃が家計支出の大きなウェイトを占めることを考えると、居住地は資産形成までも左右するといえる。総合的に考えて住みやすい街はどこなのだろうか? 20代後半から30代前半の単身会社員の住み心地を考えていこう。今回取り上げるのは、東京メトロ東西線の「早稲田」。

私学の雄・早稲田大学の学生が集う、日本有数の学生街

「早稲田」は東京都新宿区に位置する、東京メトロ東西線の駅です。1日の乗降客数は8万人強。都電荒川線にも「早稲田停留場」がありますが、地下鉄駅からは徒歩8分ほど要し、接続駅ではありません。

 

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早稲田といえば早稲田大学。「大学名から地名が付いたのか」「地名から大学名が付いたのか」といえば、先にあったのは地名です。由来には諸説がありますが、神田川に近く、早生品種(わせひんしゅ:摘採適期が比較的早い品種のこと)の稲を植えていた田んぼが多数あったから、という説が有力です。

 

しかし、「日本各地に田んぼはあり、早生品種の稲作を行う地域も多い。田んぼが地名の由来なら、全国にもっと早稲田という地名があるはずだ」という異論もあり、はっきりとしたことはわかっていません。

 

もともとこの地域は、牛込村字早稲田。江戸時代の牛込村は武家屋敷が集中した地域である一方で、町屋も点在する地域でした。今も入り組む細い路地からは、その名残が感じられます。近代以降は、夏目漱石や尾崎紅葉などの文化人が数多く住んでいたこともあり、印刷や出版の会社が多く立地しました。

 

早稲田は江戸時代の初めには単体の村になりましたが、1878年には東京府牛込区が発足した際に牛込区の所属に。以降、早稲田が行政区の名前の冠になることは、残念ながらありませんでした。

 

そんな早稲田に大きな変化があったのが、1882年。早稲田大学の前身、東京専門学校が大隈重信の手によって作られました。1902年に早稲田大学と改称し、1920年には慶應義塾大学とともに、私立としては初めて、大学と認可されました。

 

早稲田大学はいくつかのキャンパスに分かれていますが、「早稲田」と縁が深いのは、早稲田キャンパスと戸山キャンパス。両キャンパス合わせた学生数は3万人近くになるので、とにかく学生向けのアパートやマンション、学生向けの飲食店、学生向けの……と学生をターゲットとしたスポットが豊富です。

 

ただし完全な学生街かといえばそうでもなく、幹線道路から一歩は入ると閑静な住宅街が広がり、駅周辺にはスーパーや商店街も充実しています。

 

特に商店街は「早稲田商店会」「早大通り商栄会」「早大南門通り商店会」「早稲田駅前商店会」など複数あり、加盟店は合わせて400店以上。飲食や日用品など、生活に必要なもののほとんどを揃えることができます。新宿区のなかでも治安の良い街として知られ、単身者や子育てファミリーにもぴったりの街です。

 

メディアでもよく取り上げられるような人気店や名店はありますが、もちろん街のイメージは「早稲田=早稲田大学」。大学以上にインパクトのあるものはありません。

 

大隈記念講堂
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