大和証券、日興証券、野村證券を渡り歩いた原田茂行氏は、顧客資産1660万円を12億5000万円まで増やしたアナリストです。同氏は日ごろどのように「儲かる株」を見極めているのでしょうか? ※本連載では書籍『株オタクの現役IFAが指南!本当に儲かる「株」講座』(幻冬舎MC)より一部を抜粋。過去の波乱相場から学ぶ株式の正攻法や、投資に失敗する人の共通点、銘柄データのチェックポイントまで、「暴露話に近い」ノウハウを解説します。

「たまたま運が良かっただけ」も相当数いる事実が…

要は参入することを決めたきっかけが重要であり、「安いと感じた」からではなく、「儲けられるらしい」というきっかけで始めたのでは、高値で買ってしまう可能性が高いのです。これは株式投資だけでなく、不動産投資や投資信託などさまざまな投資に共通しています。

 

2017年ごろの話であれば仮想通貨にも同じことがいえるでしょう。

 

実際、仮想通貨で巨額の資産を築いた「億り人」と呼ばれる人々が誕生しましたが、彼らがテレビなどで取り沙汰された直後にはもうピークを越えていて、仮想通貨は下落していきました。そのタイミングで高値の仮想通貨をつかんだ新規参入者は、皆損をしているはずです。

 

■成功者の大儲けは「たまたま」かもしれない

 

仮想通貨で本当に「億り人」となれた人というのは、仮想通貨が注目を浴びる前から買っていた人たちです。

 

株式投資でも100万円を1億円にした投資家は存在します。彼らも話題を集める前の安値の段階から各銘柄に注目していたから、大きな儲けを出すことができたのだといえます。着眼点の鋭さ、トレンドの最先端に乗れたことが勝因でしょう。しかしその一方で、運が多少なりとも貢献したことは否めないのも事実です。

 

宝くじとはいわないまでも、投資で大儲けをした人のなかには「たまたま運が良かっただけ」という人もいるはずなのです。

 

そういったたまたまタイミングに恵まれて莫大な財産を築いた成功者が、かつての成功体験を武器にして、その手法を商売道具に使っていたりします。

 

実績は事実でしょうが、成功したのは時代が味方してくれた面が大きく、彼らの成功手法を真似たとして、ほかの投資家たちも同様に稼げるかというと、それはまったく別の話になると思います。残念ながら、世の成功者たちの後追いをしても、結果を出せるケースはまれといえるでしょう。

 

■基本3原則は「知識、本質、ストーリー」

 

損をしないためにはとにかくトレンドの最先端を狙い撃つこと、高い値がつく前に出資を決めることです。

 

 

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株オタクの現役IFAが指南!本当に儲かる「株」講座

株オタクの現役IFAが指南!本当に儲かる「株」講座

原田 茂行

幻冬舎メディアコンサルティング

オタク的に株を愛する著者が導き出した「足で稼ぐ」投資とは――ヘタなテクニカル分析は時間とお金のムダ!? 「推し銘柄」は決算説明会や展示会でこそ出会える! 過去の波乱相場から学ぶ株式の正攻法や投資に失敗する人の共通…

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